公害の申し子ヘドラ。『ゴジラ ファイナルウォーズ』にて再登場……といっても、ほんの一瞬で退場してしまった。そのポッと出のヘドラさえソフビがしてくれるムビモン。懐が深いですね。
数年前に50周年記念でフィーチャーされた、その時点で出せば良かったのにとも思うのですが。
映画では全身を見る余裕すらなく、ゴジラの熱線で
エビラもろとも行かれてしまったので、資料写真とかでしか見らことができなかったお姿。
その後、2021年のショートムービーにて、青空の下ゴジラと殴り合う姿がお披露目されました。
正面から。
ヘドラの基本に則りつつ、それなりにアレンジされている。腹部に顕著な、うぎょうぎょした感じが気持ち悪い。
横から。
各部で左右の大きさが違うのもヘドラらしいところで、2004版はその差異が顕著ですね。だから角度によって、けっこう表情というか、印象が変わる。
初代ヘドラが長身で、重心が上目にあって幽霊っぽかったのに対して、こっちのヘドラは重心下目。なんとなく不良っぽい佇まい。
腕の大きさ・太さも、左右でだいぶ違いますねぇ。
後。
ぶにゅぶにゅした感じが最高にキモい。
顔のアップ。目のせいか宇宙人みたいに見えます。
左側からなんか、管みたいなのが伸びてますね。
顔の真ん中が紅く抉れているのも特徴。不揃いな目といい、ケムール人的な不気味さです。
後ろからも不気味な管が……
伊藤潤二先生の、カビが家を覆い尽くす話かなんかで、こんな肥大して管状になったナニカが出てきた気がする。超気持ち悪い。
さて可動ですが、腕はよく動きますね。
この辺、昭和ヘドラのアクション特化型? がよく分かる。
けっこう勢いの良いポーズも取れますよ。
腕がかなり持ち上がるんでね。しかも、どろりと色々垂れ下がった腕なので、良い感じです。
幽霊風な一枚。
無機質な目。
塗り分けは丁寧な方だと思う。
コンビナートとヘドラ。
こういうシーンがあったら良かったのに。
『ファイナルウォーズ』での登場時間は1分にも満たなくて、ジラよりも扱いが悪い。
初代と並べて。
雰囲気的にも、2004年版はミレゴジのようにやんちゃな亜成体って感じがありますね。
まぁ、ヘドラで「やんちゃ」って言われても不気味でしかないんですが。
並べてみると、同じようで結構違う。
どっちが好きですか??
個人的には、昭和版ですかねえ。
ただ、今回ソフビをあれこれ触って、2004年版のヘドラの印象もだいぶ良くなりましたよ。
うちの、やべぇソフビたち。
なんか臭ってきそう……。
ゴジラとの死闘。
こうやって向かい合う戦いはむしろ、50周年記念のショートムービーを彷彿とさせます。
組み合う両者。
ゴジラの熱戦が炸裂!!
ゴジラをアーツに変えて、
前後からの攻撃!!
意外と楽しい2004ヘドラ。
『ファイナルウォーズ』での出番の少なさは、各々で補完せよってことですかね。50周年にショートでも対戦映像が見れて、嬉しかったですもんね。
安売りしてたから買ったようなソフビなんですが、実はよくできている2004年版ソフビ。昭和のお馴染みヘドラの亜種として、横に並べておきたくなるアイテムです。