ムービーモンスターシリーズ ゴジラ1984 | 怪獣玩具に魅せられて

怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

ゴジラストア限定、ゴジラ1984のソフビです。3300円くらいかな。

こればっかりは一般流通とは違って値下がりしないので、売り切れない限りはいつ買っても同じですね。

心斎橋に用があったので、買ってまいりました。

ちなみに、ゴジラストアがある心斎橋PARCOの地下入り口には、大阪にちなんで『ゴジラの逆襲』のゴジラ、いわゆる「逆ゴジ」の像が飾られております。

 

これ。

これ、もっと世間に知られていいと思うんだよね。

たとえばカップルとかが相手に電話して、

「あ~もしもし? 今、逆ゴジのところまで来た~」

 とか言ってたら、もう諸手を挙げてそのカップルを応援したくなっちゃう、かも知れません。

 

 

まあ、それはさておき、ゴジラ1984の紹介です。

まずは正面。

84ゴジは平成ゴジラシリーズには基本的に数えられておらず、平成ゴジラを代表する頭部デザインは、次の『VSビオランテ』からとなります。この84ゴジの頭部デザインは、唯一無二ですね。

正面からだと目の焦点が合わないのが特徴で、角度によってカッコよさが違ってくる顔です。

 

斜めから。この角度は、超カッコいい。

やっぱり、基本イメージの土台にあるのは初ゴジなんでしょうね。映画としても初代ゴジラ以来、久しぶりに敵怪獣が登場せず、ゴジラが単体の「怪獣脅威」として描かれている作品でした。武田鉄矢とか武田鉄矢とか武田鉄矢とか、あと若い男女のロマンスとか、そういったノイズがなかったら、けっこう好きな映画ではあるんですよ。真の主人公が、ゴジラと核の脅威に苦悩する総理大臣というところも渋かったですね。

 

さてさて、ソフビの出来ですが、近いのはやはり初ゴジのムビモンでしょうかね。

非常にシンプルな造形です。特に体の前部分は、初ゴジよりもシンプルですよ。

頭部の再現度は高いです。この三角眼って、けっこう難しいと思うんですが、絶妙なバランスですね。

やや感情を欠いた冷たい瞳も、カッコよくて好きです。

 

後。

この辺も、初ゴジに似ているかなあ。尻尾は、84ゴジの方が長いです。

 

頭部のアップ。

口の中の舌までしっかり塗分けられている。牙は肉抜きされていません。

84ゴジの、ボコボコした厚のある顔がリアルで見事ですね。

 

横顔。

84ゴジは横顔あるいは斜め顔美人だなあ。

昭和の粗削りというか、ぼこっとした感じが多分に残っています。こっから、平成ゴジラのシャープな印象を持つ顔つきに洗練されていくんでしょうね。

 

初ゴジと並べてみた。

眉部分や目など、共通の部分が多い。

逆に体表は、首筋や胴体の前部分に異なるところがあります。

 

背びれは、どちらかというと平成ゴジラに近くなってますね。

あるいは平成ゴジラの背びれが、この84年版からすでに始まっていたと言う方が適切なのか。

 

可動ですが、四肢と首。かなり制限があって、寂しいですね。

こうやって歩かせるくらいが関の山。

ただ、首がよく回るので、それで雰囲気を出すことができます。

 

鉄塔に手をかけるゴジラ。

併せるジオラマは、個人的にはジオコレが好み。

Zゲージだと、小さすぎる感じがしますね。

 

ビルに手をかけるゴジラ。

84年の高層ビル街の中での死闘は中々良かったですね。間違いなく、84年版『ゴジラ』の白眉でした。

 

倒壊した建物から、にゅっと出てくるゴジラ。

 

 

敵意に満ちた冷たい目をしているので、逃げる人の視点からのショットが効果的な恐怖演出に繋がると思う。

やっぱゴジラは破壊があってナンボよね。

 

 

進軍する巨神。

もう少しジオコレ増やそうかなあ。

Zゲージ企画も揃えたいんですが、ジコレはジオコレで、けっこうリアルなところが好きなんですよ。

 

廃墟ナメで一枚。

けっこう気に入ってます。

ここまで並べるなら、背景も拘れよ、と自分で思っちゃいますけどね。

 

道路の先にゴジラ。

この、ぬっと感が84年ゴジラの怖さでもあると思う。

ゴジラが「ぬっと出てくる」恐怖を一番うまく使っていたのは、実は初ゴジなんですよね。

この84年ゴジラの顔で「ぬっと出てくる恐怖」を追求すると、相当怖くて魅力的な怪獣映画になったと思います。

 

 

アオリで一枚。

84年版『ゴジラ』は、ゴジラをドアップ、かつアオリで撮ったショットも多かった気がします。

フィギュアでも、真横あるいはややアオリで撮るくらいが、表情がよく分かります。

俯瞰だと、あの特徴的すぎる目があまり目立たないんですよね。

 

 

 

値段相応かは分かりませんが……お気に入りですよ。

前述のとおり、ゴジラストア限定のソフビは基本的に値下がりしません。そうなってくると、単なるカラバリでは心が動かない。この84年版ゴジラについても新造形であり、中々ソフビ化しないゴジラなので、値段についてはあまり考えずにゲットしました。

 

ボリュームについては乏しい感じもありますが、映画本編に忠実な造形、スタイルを追求した感はあり、非常に再現度が高いソフビだと思います。一見シンプルなようでいて、実は個々のデザイン的な「厚み」を調和させるのが難しい84年版ゴジラ。それをほぼ完ぺきな形で再現しているし、ムラがまったく見られない塗装の妙。非常に丁寧な拘りをもって作られたソフビだなと感じました。