ゴジラストア大阪(心斎橋)にて購入。
こればっかりは逃してはならぬと、10時前に心斎橋PARCO連絡通路にスタンバイ。開店と同時に突撃してゲットしてきました。
いや~、これは嬉しい。
正面から。
婆羅陀魏山神の厳めしいお顔を忠実に再現。鬼あるいは獅子を思わせる、きわめて東洋的な顔つきです。
そのくせ、このヒトは中生代の巨大爬虫類(要は恐竜?)バラノポーダの生き残りという設定。恐竜的な太古の生物が山村にて信仰の対象となっているという、もう最初の設定から魅力しかない怪獣です。
横から。
バランは状況に応じて二足歩行にも四足歩行にもなれる。今回のソフビ化では、四足歩行のスタイルが採用。
僕はこれ、大歓迎です。映画『大怪獣バラン』の何が素敵かって、奥深い山中をゆっくり進んでいくバランの美しさ。あの「画」のセンスオブワンダーは素晴らしいものがありました。『大怪獣バラン』はけっこう舞台が変わりますが、僕は序盤の東北地方の山村でのバラン遭遇の場面が大好きですね。
アンギラスと同じ後脚引き摺りタイプの歩き方ですが、バランは上半身をアンギラス以上に持ち上げている感じがして、全然違う印象を与えます。
ムッキムキの四肢の彫りこみも凄い。
背中。
一列に走る棘。シンプルで良いですね。
この時代の四つ足怪獣とは違い、足首をぐっと曲げている。この辺にも俊敏さを感じます。
やや俯瞰にすると、背中部分の彫りの細かさが分かる。
横から見てみましょう。
微妙に柔らかそうなのが生々しいです。
こういうディテールは、どうやって考案するんでしょうね。
顔のアップ。
白と黒で明確に塗分けられた瞳が素晴らしい。
口の中の牙の彩色も丁寧ですね。
バランの口吻は波打つような輪郭を描いていますが、牙もその波に合わせて映え並ぶように彫られていて、この辺にも和風テイストを感じます。仕事柄、鬼や狗の画をよく見るのですが、非常によく似た線を描いていますよ。
ゴジラ、アンギラス、ラドンと来て、この「大怪獣バラン」。
それぞれに個性的でありながら、ゴツゴツし過ぎない絶妙なバランスのデザイン。
昭和初期怪獣から学ぶことは非常に多い。
バランは本当に立体化に恵まれなかった怪獣だから……(涙)。この機会に商品化してくれて、本当に嬉しいです。
ソフビ希望投票ではもちろん、このバランに投票していました。願いが叶いましたね。
寄って見ると、かなり筋肉質であることが分かります。
頬の横にも三方向に伸びる棘がある。
可動は四肢。
ポージングにおいては前脚を擡げるくらいしかないかな。
後脚も動きますが、そうとう癖のある構図なのでポージングに活かすことは難しい。
腹部側から。背中に比べると、聊か柔らかそうな生物感です。
凄いのは前脚と腋部分に襞があることですね。
それを使って飛行することもできる。
ゴジラストア限定のムビモンって、たとえばシンゴジなんかは頭部と尻尾付け替えて別verとかしていたから、バランも腕の向きの変更と被膜の付け足しで飛行verとか作れるんじゃないかしら。そして私はそれを買うんじゃないかしら。
ちなみに被膜は違和感ないように重なります。
細部のディテールがしっかり計算されている。
今年のムビモンは色々と豊作なんですが、最高のサプライズと言う点で、バランの右に出るものはないでしょうね。
可動が少ないのも、この独特のスタイルを忠実に再現するためだと思えば不満はない。
とにかくクオリティが高い。そしてボリュームもある。比べても意味はありませんが、1年前のゴロザウルスよりも遥かにボリュームがあります。
いいなあ、何時間でも眺めていられる。この手にバランがあるというだけで、もう幸せです。
心斎橋のゴジラストアでも、嬉しい悲鳴がひっきりなしで、飛ぶように売れてました。
みんなバランを求めていたのね。
粋な企画を考えてくれたゴジラストアとBandaiには感謝しかありませんね。
第3回のソフビ化投票企画、お待ちしてます!!
この機に『大怪獣バラン』、また見返してみようかなあ。
けっこう好きなんですよ、あの独特の雰囲気。