怪獣番外地 ゴジハムくん&ゴジラ(2001) | 怪獣玩具に魅せられて

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プレバンの予約商品は、忘れた頃にやってくるーー。今回は箱が相当でかいもので、中々のビックリでした。
郵送だから問題ないけど、ここまででかでかと「ゴジハムくん」と書かれるとーー(笑)。ちょっと恥ずかしいものがありますな。



箱は二重になっていて、段ボールから中身を出すと、こんなデザインの箱が。

で、でけぇ。
去年買った、ミレゴジレプリカに次ぐ大きさです。



側面はこんな感じ。

GMKゴジの悪辣な顔がより際立っていますね。



背面に回り込んでみた。

ん? なんか入り込んでいる気がする。
気のせいだよなー(棒)


反対の側面。

気のせいだよなー(棒)




開封してみました。

おおっ、このボリュームは嬉しい!!
GMKゴジは、ソフビ化の機会に全然恵まれないので、このクオリティで出してくれるのはとても有難いですね。

その分値も張るけどな。


前から。

GMKゴジは、モノクロの世界であっても映えに映える。そういうところも初ゴジを意識したデザインでした。
前から見ると、頭から爪先まで、体重が一直線に降りた、非常に姿勢が良いゴジラのように見えます。



ところが横から見ると、そうでもないんですね。
首が思ったよりも長く、まるで鎌首をもたげているよう。胸あたりまで前傾姿勢なんですね。
でもミレゴジのような前傾とは違って、腰部あたりも前に出ている。尻尾も含めて、ちょうど→  ゑ のような姿勢になっている。


このスタイルはGNKゴジならではですね。
ふてこいというか不良っぽいというか(笑)
でも、鎌首をもたげたようなゴジラは間違いなくカッコいいし、この姿勢がGMKゴジを特別な一体にしているとも思います。これまでに登場したどのゴジラよりも、体重体幹が下にあって、どっしりと重々しく見える。やや丸みを帯びた背中に生え並ぶ背鰭とのバランスも完璧で、何かこう、非常に重いものを背負っているかのようなゴジラに見えてきます。

GMKゴジは戦争の犠牲者の残留思念の集合体という設定でした。そういった「業」を背負うゴジラとしての存在感や説得力が、デザインや造形にだけでなく、この姿勢にも表れている気がします。


背中。

うようよとした背鰭がやばい。
一直線に並んでいるわけでなく、3列中真ん中以外の2列がやや外側に膨らんでいる。


そこから何がが爆発したような勢いで、背鰭がニョキニョキ生えているわけです。
アップにすると迫力が凄いですね。



表面のディテールも細かい。

「ヤンチャな個体」をイメージしたミレゴジとは違い、細かなトゲは使わず、つるっ、てりっとしたディテール。しかし脚などを見ても分かるように、細かな細かな襞? がごっそり並んでいるような表皮で、とにかく細かい。それは本当に凄い仕事だなと思います。


顔のアップ。

恐竜がベースなのは間違いないけど、鼻が主張していたり、表情がうかがえたりと、生物の「枠」の中に収まりきらないところが怪獣の良いところ。

角度によっても印象はだいぶ変わりますね。
個人的には、もう少し口を開き気味にしてくれてもよかったかな。

それにしても、この怖カッコよさ。初ゴジラも相当怖い顔でしたが、それとは違ったヤバ味があります。
目が白濁してんのがね。
しかも、ただ白で塗りつぶすわけじゃなくて、端の方に黒い翳を宿すところなんか、手が混んでいます。


GMKゴジで好きなアングルは、やっぱ斜めですかね。

独特な姿勢や、背鰭の主張などが分かりやすい。

初代ゴジラへの原点回帰ということで、ゴジラの中では奇抜ではあってもシンプルなデザインのGMK。でもだからといって大味なわけではなく、独自のバランスによって緻密に作り上げられている。ソフビのような立体物を手に取って初めてわかってくるものがありますね。


ほかのGNKゴジとの比較。
モンアツと。
両方とも再現度に優れています。が、鎌首の自然な再現は、今回のソフビに一票かな。




映画公開時期に販売されていたムビモンシリーズと。
同じゴジラでも、だいぶ違いますね。
ゴジラ2001は、ムビモンシリーズの中でも相当出来が良く、今でも人気アイテムの一つですが、そのゴジラ2001でさえ、今回のと並べると大味に見えてしまう。

まあ、値段がそもそも違うんだけどな。


顔も表現も、けっこう違って見えますね。



あとやっぱ、大人のおもちゃってことで、爪など、尖っている部分は容赦ない。


口の中の歯も肉抜きされていますが、ここは塗装をもう少し頑張って欲しかったところ。
まぁ、ここまでのクオリティなのであまり文句も言えないのですが。



いやー、満足度高いです。
背鰭が際立つ後ろ姿も、迫力あっていいですねぇ。


ん? 顔になんかついてる。



アオリで一枚。
え? 口の中にーー


じゃーん!!
ぎゃぁーっΣ(´Д`)

ということで、このソフビには交換頭部が付属しておりまして。まさかのリアルすぎる「ゴジハムくん」です。


ゴジハムくんって、普通こうだよね?

どうしてこうなった。
前からゴジハムくんのデザインって謎だったんですが、これはゴジラの着ぐるみをハム太郎が着ているの? でもそれをリアルにしちゃうと、とんでもなくキモい等身のハム太郎になっちゃいますけど。


となると、逆にハム太郎がゴジラに食われていると見た方が良いのかしら。
それにしちゃ落ち着いてますね。

とにかく謎(笑)のリアルなゴジハムくん。
ただでさえ、2001年公開の「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」は1954年版「ゴジラ」、「ゴジラ対ヘドラ」から繋がる「怖いゴジラ」の平成版みたいなものでした。それなのに、まさかの「劇場版とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険」と同時上映なんかしたもんだから、ハムちゃん目当てで観にきたちびっ子がマジビビるってことになったらしいですね。

それから20年経った今、こうして出てきた、マジでリアルなゴジハムくん。
これが映画に出てきたら、みんな泣きますね。子どもは怖泣きして、大人は笑い泣きするでしょうね。


顔の比較(笑)
ハムの顔に合わせて、口の開き度合いが違うのも面白い。


金子修介監督の大傑作『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』からもう20年。感慨深いです。
20周年を記念する、素敵なアイテムだと思いますよ。



この調子で、ムビモンでもゴジラ2001を出して欲しいんだけどなぁ。シン・ゴジラに並ぶ異色ゴジラだから、きっと人気がありますよ。


どこから眺めても隙がない。見栄えが良すぎて、可動とか全く気にしなかったです。
この状態のままで飾るもよし。ゴジハムくん状態でもよし。
僕はーーとりあえず、この普通版にしておきますね。