爆炎を上げながら飛び立つウルトラホーク1~3号。これだけもインパクト十分ですが、細部を見ると、とんでもない造形がいくつも作りこまれています。
まず、一巡してみましょう。
飛び立つホーク1号の迫力よ。まっすぐではなく、カーブを描いて飛んでいるところなんかも、素晴らしいデザインですね。
飛ぶことを表現するのに、透明の支えパーツではなく、爆炎の軌道を支えとする。ジオラマだからこそできる表現ですね。
爆炎の色使いも、すごく丁寧です。
海洋堂って、爆炎の作り方がうまいなあって、いつも感心させられます。リボルテックのガメラの爆炎エフェクトパーツなんかも、すごい出来ですからね。
この角度だと、基地部分の道路も見えていて、このサイズでの異常な作りこみに感動すら覚えます。
こちらは2号発進が際立つ面です。
かなり古い食玩なので、2号の付け根が折れてしまっている。接着していますが、中学生だったことを言い訳にできないくらい雑なつけ方。思いっきり歪んでおります……。
この角度も好きだなあ。
1~3号が一望できる角度です。劇中では一遍に発進するシーンはなかったように思いますが、食玩だからこそできる勇ましいシーン再現ですね。最高にカッコいいです。
上から見ると、天才的な構成力に驚かされる。
ウルトラ警備隊のマークの形になっているんですよね。
基地となっている孤島を中心において、海の切り取り方でマークを形取ってしまうとは。このデザイン考えた人、本当に凄いと思う。
では、ウルトラ警備隊が誇るメカニックを、順番に見ていきましょう。
ウルトラホーク1号。
一番でかい、といってもHGシリーズのオマケで付いてくるクリア素材レベルの大きさ。それでいて、非常に丁寧な彫りと彩色です。
黄色い線とか、ちゃんと白で縁取られている。番号もしっかりプリントされていて、これ単体でも普通にHGのラインナップに入れそうです。
めっちゃカッコいいなあ。ウルトラホークって、とにかくデザインが最高ですよね。
基地から発進する様子を忠実に再現。
山の部分がしっかり分割され、そこから飛び立つ様が見事に作られています。
メカニックの発進シーンは、ウルトラシリーズの醍醐味でもありましたね。ウルトラマントリガーのガッツファルコンは、ナースデッセイ号に引っ付いているので発進シーンが物足りない(ほとんどCGだし)感じでしたが、劇中で秘蔵されていたガッツウイングが発進するシーンは、往年のロマンがあったように思います。
続きまして、ウルトラホーク2号。
1号ほどの丁寧な塗分けではありませんが、しっかりしたシルエットで、機体部分も塗られています。
メインのメカニックについては、どんなに小さくても単色で終わらせないところが偉い。
この2号の爆炎も、素晴らしいですね。
地面部分の煙の広がり具合など、非常にリアルです。
2号が発進する部分については、崖の壁になっています。
ここも、緑が点々としていたりと、とにかく凝ってるんですよね。
続いて、ウルトラホーク3号。
これなんて、本当に小さいのに、よくもまあここまで奇麗に塗分けてくれるものだ。
これで食玩ってのが凄いよね。海洋堂の情熱を感じます。
青いラインが入っているだけで、3号だとわかるっていうのも凄い話だよね。もとの3号が、いかに深く印象に残っているかの証ですよね。
流れる滝の中から登場する3号。
飛び出してきた瞬間の水の表現など、ここまで小さい中で、とにかく忠実にしてくれている。
造形的にはホーク1号がだんとつ素晴らしいですが、発進表現まで含めると、このホーク3号に一番作り手の熱がこもっているように感じます。
本当にやばい。どっから見ても、ホーク3号。
ここまで細かい造形は感動ものです。まじで、これが500円程度で手に入る時代って、本当に良い時代だったんだなあ。
海の表現にも力が入っています。