前から見た図。
横から見た図。
背中。
皮膜にも筋が伸びています。この辺のディテールが本当に素晴らしい。
アーツなどのアクションフィギュアと比べると、ムビモンは背中や尻尾の塗装が省かれがちですが、このギャオスに関して言えばそんなに違和感はありませんね。
そしてヤバすぎる顔。
いやお見事です。ソフビでここまでやってくれれば言うことなしですよ。
扱けた感じとか、彫りの深い造形とか、全体の中でも一番力が入っていると思います。
この辺とか、すごいでしょ?
びっきびきです。正直、キモチワルイ。
そう、平成ギャオスって日本特撮史上屈指のグロテスクさなんですよね。『ウルトラマンネクサス』に出てきた怪獣たちとはまた違うグロテスクさ。ネクサスのスペースビーストが、「おぞましさ」の権化なら、このギャオスは「生命が持つ根源的な不気味さ」の権化という感じです。
背中のばっきばきに浮き出た背骨? 脊椎? とかね。
こういうシルエットだからこそ、重量級のガメラとの対比が際立ったんですよねえ。
足は指行性の一歩手前というところ。
ここは、着ぐるみのデザイン重視なのかもしれません。
プラモの「崩壊した建物」と一緒に飾ってみた。
災いの影ということで、廃墟が良く似合う。
それなりの体高があるので、建物の上からぬっと覗く様も画になります。
廃墟を隔てて、ガメラと対峙。
爆炎の演出とか、した方が良かったかな。
体格の対比。このギャップがたまりません。
ただ、こうして並べてみるとクオリテイが高いのはやっぱりガメラの方ですね。というか、ムビモンの中でもこのガメラのクオリティの高さは異常です。
今ならアマゾンで1100円程度。奥様、お買い得ですよ。
塗りに関しては、ギャオスにしては淡白な感じを受けます。ディテールは素晴らしいので、自分で色を加えるのも楽しそうですね。
子どもに買い与えるおもちゃとして、あのグロテスクな平成ギャオスを若干マイルドに、遊びやすくして提供した、このムビモンのギャオス。今の世でお手軽に買えるギャオスの造形としては、ほとんど唯一である貴重なソフビですよ。このソフビを通じて、『ガメラ 大怪獣空中決戦』を見てみようという人が沢山あらわれると良いですね。特に東京での戦いは、今見てもまったく見劣りしません。