特リボは東宝の怪獣をリボ化することが多い。その中でもジオラマとセットでお得感のある、モスラを紹介します。
ガラスケースに入れて保存しときたいクオリティですね。
1961年の映画『モスラ』から。ぼっきり折れた東京タワーに繭を張り、成虫となったモスラを再現。すごく劇的なシーンが、こうしてフィギュア化され、2800円程度で入手できるって、日本は素晴らしい。
小さな身体に巨大な翅。海洋堂の本気がうかがえる、凄まじいクオリティ。
特に翅の柄が素晴らしい。白い線の部分とか、本当にもさっとして見えるんですよね。
横から見た図。
見慣れたデザインだと思っていたけど、改めて眺めてみると興味深い形をしております。
背面から。
翅のデザインがより良く分かる。
こうして見ると彩色が絶妙ですね。
61年当時の画質ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、極彩色の美を体現する怪獣の筆頭的存在です。
頭部。
エメラルドグリーンの複眼も美しい。
けっこう虫感ありますが、造形的にもこもこ感が強いので生理的嫌悪感は少なめです。個人の感想ですけどね。
表面のディテールが本当に細かい。
先端の開き具合も足によって少しずつ違います。
やや縦置き。
ゴジラの頭部を集中して攻撃する時はこの角度ですね。
身体を傾けての旋回。
可動部分は少ないですが、身体の傾きの翅の広げ方で印象が変わりますね。
ベース。折れた東京タワーと繭。
さすがに東京タワーの骨組みをこのサイズで再現するのは無理だったので、クリアパーツで作った形の上から骨組みを赤で塗装。ウルトラパノラマファイトの東京氷河期も同様の構造で東京タワーが作られていました。
でっけえ繭。
こん中に幼虫の前半分だけとか、リボで追加できる仕様にしてほしかった。
東京タワーには巨大なリボ球があるので、そこにモスラをつけて、
成体になったばかりを再現できる。
東京を覆う巨大な影。平坦な翅の表面積が広い、虫怪獣だからこそのインパクトですね。
繭を破って現れたシーンの再現となる…
巨大な翅を広げて一枚。
見た目のボリュームに反して、けっこう軽いのも特徴ですね。バラゴンやモゲラ、ガメラなど、他のリボと並べると、ちょっと物足りなさがあるかもしれませんが、このモスラ単体で見た場合にはそっくりの造詣と鮮やかな彩色に驚かされます。このハイ・クオリティでたくさんの怪獣をリボ化してほしかったなぁ……。特リボが終わってしまったのは、本当にフィギュア界において惜しむべき損失としか言えません。