ムービーモンスターシリーズ ネロンガ | 怪獣玩具に魅せられて

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『シン・ウルトラマン』の予告編に一新された姿で登場し、こいつが出てくるのか! とファンを沸かせたネロンガ。早速、ムービーモンスターシリーズでソフビになって発売です。
 
 

大胆にアレンジされてはいますが、ネロンガだとすぐに分かるデザインと色使い。1966年から踏襲されてきたデザインを、さらにエッジを効かせてキメ細かくした感じ。初代に比べるとまぁまぁ怖いけど(66年の透明怪獣ネロンガが可愛いんですよね)、そこまでグロテスクじゃない。その辺のバランスは、成田氏の意向を汲んでいる感じはありますね。

 
横から見てみました。
かなりのボリュームです。定価は2700円くらい。これもシン・ウルトラマンのソフビと一緒に買って、2200円くらい。Joshinはウルトラ怪獣に関しては良心的だな。
 
怪獣らしく、奥行きがすごい。
見た目の割に、体高はあんまりありません。ウルトラマンの胸あたり。ただ、恐竜のように前傾姿勢+尻尾が長い+体躯もごついので、見た目以上の重量感を味わえます。
 
 
特筆すべきは顔。
どことなく狛犬や鬼を想起させる顔立ち。和のテイストを感じさせる顔付きですよね。瞳にはちゃんと黒が入っています。この小さな目と、凶悪そのものの口とのギャップが不気味。下手に敵意を燃えている目より、この何物も宿さぬ瞳の方が、より多くを語るような気がします。
 
前脚の指は6。
 
後脚はすーっごくわかりにくいけど、一応は趾行性?? 鱗がとっても細かい。
 
 
背中はこんな感じです。
すげー長い尻尾。硬質化した背鰭、特に真ん中の列が鉱石のように薄く、鋭く尖っている。ちょっと、ゴジラの背鰭のようでもありますね。
その左右のごつごつした段々も、より強調されている。
すごいな、こりゃ。
 
頭部も、首筋のエイリアンみたいなディテールなど、細かい造形が光る。
ただ一点、残念なところがあって、頭部の触覚が細いからか、ここをちゃんと抜いてくれてないんですねー。他の部分が素晴らしいだけに、この触覚の下にあるへんな空間に違和感を覚えてしまう。
 
 
ネロンガは元々前傾姿勢の怪獣だし、四足歩行もする怪獣ですが、今回のシン・ウルトラマン版ネロンガは、よりそのスタイルをシャープにしています。
 
「緊急連絡! 怪獣発見!!」
頭上を飛ぶヘリから見た図、的な。
個々の造形やディテールが起伏に富んでいるので、俯瞰視点でも見ごたえがあります。
 
『シン・ウルトラマン』の色彩に合わせて、「ドラマチック(冷)」で撮ってみた。
カッコいいです、このネロンガ。オリジナルの乖離からは少ない一方、よりモンスター的、クリーチャー的な味付けが素晴らしい。
実際の映画では、この巨体を活かして大暴れしてほしいですね。