2021年4月から、畝を2本増やして合計5本仕立てにした。
ミニトマト、ピーマン、キュウリ、ゴーヤ、ナス の定番野菜をメインとして栽培したが、
当時はまだ「いいものを収穫するには肥料は絶対に必要」と考えていたため、折を見て化学
肥料を撒いていた。そのためか全体的に生育程度は良く、ナスは10月下旬まで収穫できた。
2020年よりも(肥料のおかげで)生育程度が良いことが明らかになると、欲が出てくる。
より多く収穫するには、より大きく実をならせるには、より確実に苗が成長するためには、
もっと良い土にするには何を加えればよいか・・・頭の中は超プラス思考で埋め尽くされ、
本屋に行っては様々な園芸・農業の本を買い漁って読みまくった。
化学肥料はダメだが有機肥料は良い、有機肥料でも畜糞はダメで雑草堆肥なら大丈夫、
微生物素材で土壌改良できる、自然由来の農薬であれば使っても人体に影響はない、まず
土壌診断を受けるべき、PH(ペーハー)を調べて酸性土壌であれば石灰が必要になる、
石灰は微量元素が含まれた蛎殻石灰がオススメ、有機物を畑において耕起でかき混ぜること
により土壌中の炭素が補充かつ空気が行き渡る、連作障害は輪作で防ぐ、害虫は見つけたら
すぐに捕殺する・・・・
まさしく百家争鳴の状態。何が何だか分からなくなってしまった。
分からなくなると、次第に「無の境地」になる。
つまり、何もしなくてもいいのではないか。。。という考え方だ。
ここで、有名な福岡正信氏の「自然農法」という思想に出会うことになる。
たかが12㎡の菜園を扱うだけなのに、何ともオーバーな話ではある。
(つづく)
(2022年10月 秋ヨモギと協生しながら逞しく育つダイコン)