名古屋市美術館
『ゴッホ、ミレーとバルビゾンの画家たち 大地への愛』(2004年)



普段あまり緑のない場所で暮らしているせいか、
無性に野山や田舎の風景が見たくなることがあります。
今回のテーマは「大地への愛」ピンクハート
……ということで、自然と、そこに生きる人々を描いた作品が紹介されてました音符
(展示総数約100点)


まず、イチ押しはこちら~キラキラ


ジャン=フランソワ・ミレー
《雁を見上げる羊飼いの少女》
紙にパステル 1865年 58×41.6
山梨県立美術館(寄託作品)

羊飼いの姉妹(だとワタシは思う)が夕方の空を見上げて、
「見て見て、雁が渡って来たよ」
「ああ、もうそんな季節なんだ~。冬の支度を急がなくっちゃ」
……などと話しているのかどうかはわかりませんが、
何か そんな風な会話が聞こえてきて、頭の中に彼女たちの暮らしぶりが浮かんでくるんですよね。

で、そこからどんどんストーリーが膨らんでいきそうな感じ。


《一日の終わり》も、物語や詩になりそうですねー。


ジャン=フランソワ・ミレー
《一日の終り》
キャンバスに油彩
1865-67年 59.6×73


フィンセント・ファン・ゴッホ
《一日の終り(ミレーによる)》
キャンバスに油彩 1889-90年 72×94
メナード美術館

ミレーのことを「父ミレー」と称えたゴッホ。

彼はこの農民画家を深く敬愛し、その生活を模倣し、晩年にいたるまでミレーの作品の模写を繰り返しました。


ジャン=フランソワ・ミレー
《羊の毛を刈る人》
キャンバスに油彩
1860年頃 163.8×113


もしかしたら、こちら↓は展示されてなかったかもタラー
参考作品として掲載しますね。


ジャン=フランソワ・ミレー
《羊の毛刈り》
キャンバスに油彩 1852-53年 40.7×24.8
ボストン美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《羊の毛を刈る人(ミレーによる)》
キャンバスに油彩 1889年 43.5×29.5
ファン・ゴッホ美術館


フィンセント・ファン・ゴッホ
《畑を耕す二人の農婦(ミレーによる)》
キャンバスに油彩 1889年 72×92
アムステルダム市立美術館


そのほかの展示作品ですキラキラ


フィンセント・ファン・ゴッホ
《自画像》
キャンバスに油彩 1887年 38.1×31.8
ワズワース・アシニアム美術館


ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
《ヴィル=ダヴレー》
キャンバスに油彩 27.5×46


ギュスターヴ・クールベ
《海―いかなごを採る人々》
キャンバスに油彩 44.5×63


エドゥアール・パイユ
《夏の風景》
キャンバスに油彩
1892年頃 85.7×113


『ゴッホ、ミレーとバルビゾンの画家たち 大地への愛』
◆2004年4月17日(土)-6月13日(日)
 名古屋市美術館
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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

【バルビゾン村 : バルビゾン派美術館(ガンヌの旅籠屋)】


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