神戸市立博物館
『チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで』(2015年)



そのリンさんから「久しぶりのヒット」と伺った『チューリヒ美術館展』、ワタシも行ってまいりました~!(わくわく音符

スイスが誇る美の殿堂チューリヒ美術館。10万点以上の所蔵品の中から、世界屈指の近代美術のコレクションの全貌を日本で初めてまとめて紹介します。
出品されるのは、印象派からシュルレアリスムまでの傑作74点です。
スケッチや習作はほとんどなく、まさに「すべてが代表作」のラインナップは圧巻。

(展覧会のチラシより)

展示構成は、
・セガンティーニ
・ホドラー
・モネ
・ポスト印象派
・ナビ派
・ムンク
・表現主義
・ココシュカ
・フォーヴィスムとキュビスム
・シャガール
・抽象絵画
・ジャコメッティ
・クレー
・シュルレアリスム
(全34作家、展示総数74点)

で、、、
今回は、あれもこれもでイチ押しを決められなかったタラータラー
なので、お気に入りを一挙ご紹介~キラキラ

ち・な・み・に、展覧会の目玉は!


クロード・モネ(フランス)
《睡蓮の池、夕暮れ》
キャンバスに油彩 1916/22年 200×600
チューリヒ美術館

幅6メートルの巨大「睡蓮」。
……ですが、個人的にはこちら↓が好みピンクハート


クロード・モネ
《国会議事堂、日没》
キャンバスに油彩 1904年 81×92
チューリヒ美術館


クロード・モネ
《陽のあたる積みわら》
キャンバスに油彩 1891年 60×100
チューリヒ美術館

画面構成が斬新な積みわら。
しかも逆光だし。


ジョヴァンニ・セガンティーニ(イタリア)
《虚栄(ヴァニタス)》
キャンバスに油彩 1897年 77×124
チューリヒ美術館

泉の水面を覗き込む乙女と不気味な大蛇(ドラゴン?)。
セガンティーニの象徴主義的な作品、好きです。


ポール・ゴーギャン(フランス)
《花と偶像のある静物画》
キャンバスに油彩 1892年 40.5×32
チューリヒ美術館

花の陰には、青い頭巾に包まれた偶像神が。


フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ)
《タチアオイ》
キャンバスに油彩 1886年 91×50.5
チューリヒ美術館

ゴッホって意外といろんな花を描いてるのね目


フェリックス・ヴァロットン(スイス)
《訪問》
厚紙にグワッシュ 1899年 55.5×87
チューリヒ美術館

どこか怪しげな雰囲気に、二人の身の上をあれこれ想像してしまう。


オスカー・ココシュカ(オーストリア)
《恋人と猫》
キャンバスに油彩 1917年 93.5×130.5
チューリヒ美術館

第一次大戦への従軍と負傷、そして失恋の痛手から精神を病んだココシュカ。
これは、そんな彼が病から快復した頃の作です。


ジョルジュ・ブラック(フランス)
《レモン、バナナ、プラム、グラス》
キャンバスに油彩 1925年 29.5×73
チューリヒ美術館

彫ったような太い輪郭線が印象的。


パブロ・ピカソ(スペイン)
《大きな裸婦》
キャンバスに油彩 1964年 140×195
チューリヒ美術館

ピカソの、こういう風に表現された顔の女性像が好き。


マルク・シャガール(ロシア)
《窓から見えるブレア島》
キャンバスに油彩 1924年 100.5×73.5
チューリヒ美術館

人物も動物も描かれていない風景画は、シャガールとしては珍しいかも。


パウル・クレー(スイス)
《スーパーチェス》
キャンバスに油彩 1937年 121×110
チューリヒ美術館

かわいらしい一枚ですウインク


マックス・エルンスト(ドイツ)
《都市の全景》
キャンバスに油彩 1935/36年 60×81
チューリヒ美術館

無人の都市と踏み荒らされた植物は、戦争と破壊のイメージ。
そして月は人間の業を見つめ続ける……


ルネ・マグリット(ベルギー)
《9月16日》
キャンバスに油彩 1956年 60×50.5
チューリヒ美術館

マグリットの「三日月」のある絵は無条件に好きなのです。


全体的に渋~~い印象。
ホドラー、ジャコメッティ(以上6点)、ココシュカ(5点)、ヴァロットン、クレー(以上4点)…と、あまり観るチャンスのない作家の作品が複数点楽しめるのもよいです。
展覧会の構成、スイスゆかりの作家を紹介している点、そして玄人ウケする内容……ということで、同じくスイスの美術館展『ザ・コレクション・ヴィンタートゥール』(2010年)に通じるものがありました。
また、ショップにポストカードが73種類(マグリットの《9月16日》以外の全作品)揃っているのもうれしい音符

みなさんも、ぜひ!実物をご堪能くださいねキラキラ


『チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで』
◆2015年1月31日(土)-5月10日(日)
 神戸市立博物館
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(神戸が最終会場です)


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(神戸市中央区京町24)

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