愛知県美術館
『プーシキン美術館展―フランス絵画300年』(2013年)



こんちわ~、クマ太郎ですくま

愛知県美術館で開催中の『プーシキン美術館展』を観てきました。
やっぱり当時のロシアの経済力って凄かったんですね。
ここでもエカテリーナ2世と大富豪たちが、個人コレクションをどんどん増やしていくわけですね。

オイラのお気に入りは、こちら。


ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
《突風》
キャンバスに油彩
1860年代半ば-70年代前半 48×66
プーシキン美術館


田舎のこうした何気ない風景は、同じような境遇で育った者にしか解らないところがありますね。
幼い頃の、自然に対する漠然とした恐怖感を呼び起こす一枚です。
日本の田舎にも、こうした原風景がまだまだあります。


モーリス・ドニ
《緑の浜辺、ペロス=ギレック》
キャンバスに油彩 1909年 97×180
プーシキン美術館


ケル=グザヴィエ・ルーセル
《ケレスの勝利(田園の祭り、夏)》
キャンバスに油彩 1911-13年 164×123
プーシキン美術館


この二枚に出合えただけでも、お金を払った意味がありました。
フォトショップでいうと「レイヤーをHard Lightで重ねた」ような…
こうした表現をしていた人がいたのを知ることが出来てよかったです。
もっとも、彼らは当時のメインストリームとは離れた存在だったとのこと。
これをコレクションするだけでも凄いですね。


モイズ・キスリング
《少女の顔》
キャンバスに油彩 1924年 41×33
プーシキン美術館
少女の顔


この画像では判らないんですが、陰影、ハイライトとシャドウのコントラストが素晴らしいインパクトを与えています。
それのみでなく、それが少女の内面にどう関わっているのかを想像させずにはおかない効果を与えています。
飽きない一枚です。

しかしねー、コレクターたちがせっかく収集したコレクションも、革命という名のもとに国にぶんどられてしまうわけでしょ?
ひどい話ですよね。
で、そんな泥棒をしたってことには平然としてるわけだから、国家というのは恐ろしいなぁ…ガーン


『プーシキン美術館展―フランス絵画300年』
◆2013年4月26日(金)-6月23日(日)
 愛知県美術館
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愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

プーシキン美術館 →

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