息子は夏休みが終わり、9月の入寮日に向けてボストンへ出発しました。
昨年は、これまで通りトラベルベースボールをやりながら、
ボーディングスクール受験のためにエッセイを書いたり色々な書類を提出したり忙しく過ごしていましたが、
晴れてボーディングスクールに合格し、ついにボストンでの生活が始まります。
西海岸から東海岸へ、新しい冒険です。
ボーディングスクール受験については今後順を追って書いていきたいと思いますが、
息子は昨年の夏に進学先の高校の選択肢としてボーディングスクールを考え始めました。
理由は、今の学校(アメリカの中高一貫校)は学業面は素晴らしいものの、これまで頑張ってきた野球が強くない…。
別にプロ野球選手をめざしているわけではありませんが、
高校で急にトーンダウンしてしまうのは非常にもったいないということで、
両方を兼ね備えた学校を探してみたのですが・・・
どうしても通学範囲内では選択肢が限られてしまう。
では、ボーディングスクールはどうだろう?
という考えに至ったというわけです。
そして、アメリカの名門ボーディングスクール群「テンスクール」というものを見つけました。
学業面では超難関でありながら、スポーツや音楽などの設備も素晴らしく、世界中から優秀な生徒を集めている10校です。
合格するのは非常に難しいですが、去年の夏からチャレンジを始め、
学校訪問、インタビュー、エッセイなど半年をかけて取り組み、
春先に合格をいただくことが出来ました。
私も主人も寮生活未経験。
入寮に向けて一体どんな準備をすればよいのかよくわからなかったのですが、
学校からWHAT TO BRING (持ってくるもの)リストと WHAT NOT TO BRING (持ってきてはいけないもの)リストが送られてきました。
持ってくるものリストには主に
・シーツ、枕など寝具関係
・読書灯
・洗面具関係
・洋服(含む防寒具)
・スポーツ用具、楽器(必要に応じて)
・壁などのデコレーション
持ってきてはいけないものは
・冷蔵庫
・武器(当たり前。だけどアメリカだからちゃんと記載してある)
持ってくるものリストに「デコレーション」とあったので、みんな部屋の壁を飾ったりするのだろうと、
我が家は、カリフォルニアの州フラグと、野球の写真を額に入れて持っていきました。
女の子はもっといろいろ飾るのでしょうね。
薬については、ドクターとナースが常駐しており、ナースの管理のもと薬を飲むということなので、
市販薬も一切持たせませんでした。バンドエイドだけ。
冬場は雪になるボストン。
カリフォルニアの天気に慣れた身が持つかどうか、一番の心配です。
あわてて洋服を買い足し、これらの洋服が一番かさみました。
スーツケース3個に無理やり押し込み、それに野球道具1式を持って、いざボストンへ!
入寮日当日、八時半に学校へ行くと、上級生たちがカラフルな衣装を着て
WELCOME!!!
と大盛り上がりで迎えてくれました。
多くの生徒にとって初めての寮生活。
ナーバスになっているところを盛り上げてあげようという心遣いがうれしいです。
チェックインを済ませてお部屋へ。
部屋は2人部屋です。
上級生になると一人部屋になるようですが、
新入生はあれこれ分からないことも多いので、友達がいた方がいいですね。
同部屋の子は、ミネソタ州から来たラクロス選手。
実は事前に部屋の希望、同部屋の子の希望などを出すことができます。
さすがアメリカ、LGBTQ向けの寮もあるのに驚きました
息子は、同部屋の子もアスリートがいい、という希望を出しました。
部屋には、ベッドとマットレス、机、洋服ダンス、クローゼットがありました。
アマゾンから学校あてに事前に配送可能なので、
枕やクッション、コンフォーター(掛布団)、シーツなどかさばるものは送っておきました。
いや~、アマゾン便利です!!
ありがたい。
アマゾンがない時代だったら、自宅からパッキングして送ることになっていたでしょうが、
今は、アマゾンの自分のアカウントから配送先を学校にするだけで、何でもあっという間に送れます。
無事、お昼前までにセッティング完了
ランチは、学校のカフェテリアで親も一緒に食べられます。
さすがプライベートスクール。サラダバー、フルーツ、ベーグル、ハムやチーズ、メインディッシュ、フルーツジュースなど充実しています。健康を考えてか、ソーダ類はありませんでした。
ランチを食べたら、色々な説明会が始まります。
寮の担当先生とのミーティング、クラスター(いくつかの寮をまとめたグループ)のミーティング、入学式典などなど。
寮には先生が3人担当でつき、彼らも寮に住んでいます!
家族がいる先生は、敷地内の戸建ての家に家族と住んでいます。
親御さんの不安は、
「初めての一人暮らし(寮)・・・。大丈夫かしら?」
という事だと思いますが、先生方のサポート体制がしっかり組まれていて安心しました。
寮の担当先生(寮に住んでる)が3人、
その中で常にコンタクトを取るべき担当者(ポイントパーソン)が1人、
学業面のアドバイザーが1人(カウンセラーとは別で日々の学業の相談役)
クラスターのヘッド
上級生のリーダーなど。
いや~、お別れの時は絶対泣いちゃうだろうな・・・
14歳で寮生活はちょっと早かったかな・・・
もっと手元に置いておきたかったな・・・
などなど、ぐずぐず思っていましたが、
先生方の説明を聞いたり、子供たちが上級生とアクティビティやツアーをしたりしているうちに、
この学校なら大丈夫、うちにいるよりよ~っぽどいい(笑)
と思えて、夕方のお別れの時は、穏やかな気持ちで別れられました。
さみしいけど・・・
何と言っても携帯もパソコンもあるからすぐ連絡もできるし、
アマゾンでモノは何でも送れるし、
ひと昔前の寮生活と違って、ずいぶん便利です。
よかったよかった・・・
入学式典は青空のもと