本当は違う記事でご紹介しようかと思っていたのですが、昨日、石川県で大きな地震が発生しまして急遽記事に書こうと思いました。
星野之宣先生。
知る人ぞ知るSF漫画家の大御所です。
狐火郎は最近まで存じ上げておりませんでしたが、姉がいつの間にかコミックス購入しており読ませてもらいました。
【宗像教授シリーズ】
表紙が怖すぎるんじゃ・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
どういったお話かと言いますと、主人公【宗像伝奇 むなかたただくす】という大学で民俗学の教授をしているやたら戦闘力高めのおっさんが世界各地の伝承や伝説になぞらえて起こる事件を解決したりしなかったりするお話です。
絵は表紙のまんまの絵です。(たまに表紙詐欺のコミックスあるので。)
このように書くと心躍る冒険活劇みたいですが、全くそうでもないですね。
漫画的には地味な方なのではと・・・。
論文をむりやり物語形式にしてる感じがします。
なので、読むのにけっこう時間がかかっております。
作者と自分の頭の出来の違いを思い知らされる作品ですね(笑)。
なんでこの本を手に取ったかといいますと、狐火郎の住む土地にある石碑について描かれていた回がありまして、読んでみたんですよ。
この話はまた後日。
で、そもそも他の話はそこまでしっかり読もうと思っておりませんでしたので、なんとなく読んだまま記憶から薄れていったんです。4,5年前の話ですね。
ところが、つい2週間ほど前に唐突に読みたくなって、引っ張り出して読み始めたんですが、まあ相変わらず全然頭に入ってこなくて、読むのに時間がかかるんですわwww寝落ち必須www
そして、1週間前に↑の怖い表紙の巻までたどり着いたのですが、そこでちょっとギョッといたしまして・・・。
星野之宣先生の原発に関する先見の明が予知能力レベルだなあと・・・
この回は九尾の狐がインド、中国を滅ぼした後、日本も滅ぼそうと目論んだ結果、失敗に終わり、栃木にある殺生石となり今も毒を吐き続けているという伝説と、原発を使って日本を壊滅に追い込もうとする新興宗教団体を絡めた話だったのですが、奥付を見ると1998年に発表されてるんですよ。
当時って、どちらかというと原発万歳みたいな風潮が一般的で、やばいやばい言い出したのって3・11以降の事ですよね。
この作品は原発の危険をいち早く察知し、警鐘を鳴らしていたんですね。
そして、大企業とのズブズブな関係もきっちり描かれてました。
そんな星野先生の先を見通す鋭さに興味を持った狐火郎は、さっそくネット検索して、そこでSFの大家だという事を知ったのですが、既に【ヤマタイカ】なる作品で東日本の原発事故、および阪神淡路大震災を予言していた漫画家として界隈で話題になっておりました。知らなかった・・・。
ただ、この先生の場合、圧倒的な知識量で『もしかしたらこんな事起こる可能性ゼロではないよ。』というていで描いたら、本当に起こったという感じがしなくもないのでスピリチュアル的なものではなさそうです。
で、まあそんなこんなで星野先生にビビりまくった矢先、先日の地震ですよ。
この九尾の狐回のエピローグ・・・。
え・・・?なんで、そんなネーミングにしてあるん・・・??こっわ・・・。
ちなみに検索してみたら、このもんじゅは2018年に廃止措置計画認可となっているそうです。
はよ解体せえよ。頼むから。