2枚引き 本日のお題カップのナイトと月(正位置)
カップのナイトからメッセージ
行動する前に、考えて立ち止まってしまう。頭に翼が生えているように、想像の翼も広げてついつい空想に浸ってしまう。そんなあなたは、他の人からはのんびり屋さんに見えるかもしれないです。
でもあなたは空想してばかりじゃない。あなたは誠実で、着実に一歩一歩ゆっくり歩みを進めていくタイプなだけなのです。
人からは止まっているように見えるかもしれないけれど、今は好きなことを具体的にイメージして、頭に描いていた構想を実行にうつせている状態です。
ゆっくりでもいい、その調子で理想に向かって歩んでくださいね。
<本日のテーマカード>
カップのナイト
<2枚目>
月(正位置)
■ カップのナイト(正位置) ■
以前、ワンドのペイジを勉強した時に、コートカードにもエレメントがある、ナイトは風の要素であることを学びました。
水と×風の要素が欠け合わさった意味になりますね。
■水=感情、愛情、感受性、共感
■風=知性、思考、情報、スピード
そうすると風の要素にはスピードがあるのですが、カップのナイトが乗っている馬には、これまで学んできたワンドのナイト、ソードのナイトの馬のようなスピード感がありません。
そうですね、戦いにいくというよりは、王様の伝令をもってゆっくり優雅に目的地に向かっているように見えます。
それゆえにこのカードは感情の伴うメッセージを運ぶ、告白やプロポーズという意味もあるのです。
一つ前のカード、カップのペイジでは心ときめくもの、好きな物を見つけました。ですが、ペイジはまだ未熟なので行動力がありません。ナイトまで成長すると、その好きな物やときめくもの、共感できるもののために行動に移すようになります。
では今日は「タロット象徴辞典」の解説を見てみましょう。
風が水面にさざ波を起こすように、この騎士の言動は他者の心に響き、浸透していく要素に満ちています。水も、風も人の内面を象徴するものですから、多分に精神的で理想主義。目には見えない世界を大切にし、行動する前に考えるタイプです。
井上教子 (著), 「タロット象徴辞典」国書刊行会
恋の告白やプロポーズでないにしろ、彼の運ぶ言葉は影響力が大きく、かつ嬉しい知らせがもたらされることを意味していそうですね。
■ 月(正位置) ■
「月」のカードについては一度勉強しています。
その時は私たちが普段、真実と思って見たり感じたりしている世界は、私たちの主観(恐れ、不安、期待、高揚感)や想像が入ってしまっていることを学びました。
問題のカギは表面的なことよりも、質問者の潜在意識の中にあるとも・・・。問題の本質が表層的なことだけを見ていたらわからないという状況です。
そして状況が不明瞭であいまいな状態を意味してもいます。
さて、この2枚の組み合わせ、皆はどう読むのでしょうか。
姫 二郎太が仕える屋敷の姫で次郎太の片思いの相手。
都一のプレイボーイである頭の中将にあこがれる
(だが、まだ頭中将のことは見たことすらない)
カップ(水)×ナイト(風)の要素を併せ持つ、カップのナイト。
風の要素を持つのだから、スピード感もあるのではと思ったのですが、絵柄を見ると、馬は足踏みをしているように見えるし、馬上のナイトは真っすぐに前を見つめて静止しているように見えますね。
そしてカップには水か何かの液体が入っていそうですが、それをこぼさずに運ぼうとしているのだから、彼は慎重に誠実に歩みを進めていこうとしていると思われます。
なので、私はカップのナイトには、スピードという要素よりも、風の要素のなかでも「情報・思考」と言う意味が彼に与えられているのではないかと推測しました。
決して彼はロマンチックな夢想家にすぎないのではなく、知恵もあわせもつ、行動力もある誠実な人なのです。
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