タロット２枚引き練習[大アルカナ]
（11）
本日のお題正義とカップの10（正位置）
これからしばらくは大アルカナの正位置を1枚目に選んでこちらで紹介した2枚引き練習を続けます。今日のテーマカードは正義、そして2枚目はカップの10（正位置）です。
＜本日のテーマカード＞
[現在] 10．正義
＜2枚目＞
[未来] カップの10（正位置）
この人物が持っている天秤は「バランスが取れている、公平、公正、正しいジャッジが出来ている」ということかな。
今日も「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実」も読んでみたぞ。
リーディングのヒント：「正義」の天秤はある事柄を手放してしまうことが自分にとって望ましくない結果を作り出してしまうことになるとしても、それが関連するすべての人にとって最善のこととなることもある。～中略～
ただし、次のような小アルカナのカードとともに出てきたなら、他者の利益を重視しなければならないことを意味することもある。
[カップの３]：ごく親しい友人たちのため
[ワンドの４]：それ以外の友人たちのため
[ペンタクルの３]：雇用主のため
[ペンタクルの10]：血縁者のため
[カップの10]：親しい家族のため
マーカス・カッツ (著), タリ・グッドウィン (著), 伊泉龍一 (翻訳)「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実」株式会社フォーテュナ シークレット・オブ・ザ・タロット
これは面白い解説ですね。何かを手放すことによって、他者の利益を尊重する、それも「正義」ということなのでしょうか。今回は2枚目にたまたまカップの10が出ましたね。
それは、自分本位ではなく他者のこともおもんぱかった公平、正義を表しているのかもしれぬ。
もう一冊、「タロット象徴辞典」からもひもといてみよう。
物事が適格に判断されていること、理に適った状態、当事者が持って生まれた資質や才能を生かしていること、その人にふさわしい場所にいること、打倒な役割を果たしていることなどがわかります。
井上教子 (著), 「タロット象徴辞典」国書刊行会
タロット象徴辞典
的確な判断をしていること、適切な場所にいること、適切な役割を果たしていることを示していますね。
カードに描かれる女性はとってもクールな表情をしているし、何より真っすぐにかかげた剣は公正な裁きを示していますね。法や常識に照らし合わせての正義のようにも感じます。
2枚目のカードはカップの10。仲のよさそうな夫婦とみられる人物が空の虹を仰いでいるね。かたわらでは子供たちが手をとりあって踊っている。
コインの10の家族に見られた贅沢な衣服や立派な建物は見られないけれど、幸せそうな家族だね。精神的な満足を表している気がする。
2枚目のカードは、あまり深く考えず絵を見て直感で考えてみよう。
カップの９に出てきた男も満足気な満ち足りた顔をしているが、ちょっと幸せを独り占めしているような、誇っているかのような優越感のようなものを感じたの。
それと比べるとこのカードは家族みんなで幸せを喜び合っている、仲間と幸せを喜び合っている感じがする。
空の虹は平和や平安を象徴しているかも。
それじゃあさっそくみんなで分担して、この2枚のカードでいろいろなシチュエーションをイメージしてみましょうか。
【テーマ：恋愛（片思い）担当】次郎太
正義：感情に流されて己の本来の役割を見失ってはいけない。私の本来の仕事は姫と姫の館を守ること、私情を挟んではいけないのである。
カップの10：自分が姫への思いを心に秘めて生きることでこの平穏な日常が続くのなら、それはそれでしみじみとした幸せを感じるよ。この平和な屋敷の雰囲気を乱したくないしね。
姫［二郎太が仕える屋敷の姫で次郎太の片思いの相手。都一のプレイボーイである頭の中将にあこがれる（だが、まだ頭中将のことは見たことすらない）]。
【テーマ：不倫担当】頭中将
正義：そろそろ私も家格の釣り合いのとれた家の姫と結婚せねばならぬかな。今来ている縁談が身分も釣り合うし、ちょうどよいのかも、今が良い潮時かもしれぬな。
カップの10：これまであまりに浮名を流しすぎて、二親に心配をかけ続けてきた。両親も年老いてきたから、ちょっと安心させてあげねばならぬ時に来ているのかも・・・。私もいよいよ年貢の納め時か。
【テーマ：仕事担当】わきちゃん
正義：適切なポジションについて、そのポジションにふさわしいふるまいと仕事ができているということかな。自分の好き嫌いでわがままを言わず与えられたポジションで正確に仕事をこなしている感じ。
カップの10：そのおかげか、チーム全体が仲良く、みんなで団結して仕事に取り組んでいる。チームで円満な人間関係が築けている。
【テーマ：オラクル担当】坊
正義：私情や自分の感情に左右されずに物事を公正に客観的に判断しよう。
そのことについて判断するときあなたのこころは穏やかですか？ そうであればあなたの「正義」は正しいバランスで働いています。
反対についつい感情的になると自分のジャッジが絶対に正しい！と思いこみがち。心が波立っているときはすぐ判断せず、まずは自分の心がどういう状態か内観してみて。心が落ち着いていないと正しい判断もできないのです。
カップの10：あなたが家族やそのコミュニティにいるとき幸せを感じているなら、周りの人も幸せを感じている、周りの人もあなたに感謝しているし、あなたのことが好きなんだよ。
人は誰でも自分の判断が正しいと思いがち、自分の正義が正義と思いがちですね。特に人と意見が対立したとき、価値観が異なる時。そして叱られたとき・・・。
な～んで私が叱られなきゃいけないんだよ。な～んで私が非難されなきゃいけないんだよ！ってなりますよね。
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