タロット２枚引き練習[大アルカナ]
（10）
本日のお題運命の輪とワンドの２（逆位置）
これからしばらくは大アルカナの正位置を1枚目に選んで、こちらで紹介した2枚引き練習を続けます。今日のテーマカードは運命の輪、そして2枚目はワンドの２（逆位置）です。
＜本日のテーマカード＞
[現在] 10．運命の輪
＜2枚目＞
[未来] ワンドの２（逆位置）
他のカードとの組み合わせによっては、よくない方向への転換はあるのでしょうか。あるいはこれまでが良い流れが来ていたら、ではこのカードが出てきたら悪いことが起きるの？
しかしわしがこのカードを考察するにあたっていくつか読んだ書物では正位置を好転ととらえるものがほとんどであったが。
ウェイトが意図した設定とは現代では異なる読み方がされているということも考えられる。それはそれで素直に現代の主流の読み方を取り入れるのでもよいとわしは思うぞ。
「タロット象徴辞典」からひもといてみよう。
当事者の能力、または責任によって道を切り開いていくわけではない点には注意しましょう。～中略～ この札は、発生している事柄と当事者との間に何の因果関係もないということの象徴でもあるのです。
井上教子 (著), 「タロット象徴辞典」国書刊行会
タロット象徴辞典
なんと、何か今まで思っていたのと違う感じです。努力の結果運が好転するということもあると思います。しかし、人生には、その人のこれまでの行いに関係なく、好調なときもあれば不調な時があるのは確かです。
ダメなときは何をやってもダメなのに、大して努力してなくても、アレアレ？という間に物事がどんどん良い方向に進む時がありますよね。
もしこのカードの正位置が好転や大チャンスを表すなら、その人の努力によらず、偶然が重なって起こる大ラッキーということなのでしょうか。棚ボタ的な？
けれども、その人の過去を表す位置に、頑張ってきたことを示すカードが出ていたら、頑張った結果、運が味方したと読めるよね。
2枚目のカードはワンドの２。２本ある棒のうち１本を選択している。そして右手に地球儀をもって遠くを見通しているね。
2枚目のカードは、あまり深く考えず絵を見て直感で考えてみよう。
これがもし正位置なら、地球儀を持って遠くを眺めていることから「さあ、これからどこへ行こうか」と、おおよその展望を決めようとしているところだと思うぞ。
まだどうしたいのか、決まり切ってはいないけれど、二つのうちの一つの棒を選択して、おおよその指針を決めたということ、それが逆位置ということは、展望なしとか道を決めかねているということでしょうか。ビジョン無し・・・
それじゃあさっそくみんなで分担して、この2枚のカードでいろいろなシチュエーションをイメージしてみましょうか。
【テーマ：恋愛（片思い）担当】次郎太
運命の輪：ここのところ全く姫のお姿を見ることが出来なかったが、姫の寺詣での旅の共をしてしばらくご一緒できることになったぞ。姫のお姿をこのように近くで何日も見ることができるのは、何年ぶりだろうか。
ワンドの２逆位置：しかし、旅から帰ればしょせん主従の関係。先が見えぬ片恋だよ・・・
姫［二郎太が仕える屋敷の姫で次郎太の片思いの相手。都一のプレイボーイである頭の中将にあこがれる（だが、まだ頭中将のことは見たことすらない）]。
【テーマ：不倫担当】頭中将
運命の輪：まさに運命の恋、運命を感じる出会いです。どうやらあちらも私のことを同じように考えている様子。トントン拍子に進むようだよ。
ワンドの２逆位置：しかし、あちらの夫君はかなりの権力をもつ男。このまま二人の仲を進展させてもよいものか、迷う。万が一バレたときには私の社会的地位も危ないかもしれない・・・
【テーマ：仕事担当】わきちゃん
運命の輪：急にあり得ない大きな仕事が入ってきたうえに、あり得ない良いポジションにつけました。どうなってるの～？ 嬉しいけれど、ちょっと怖い（笑）
ワンドの２逆位置：転がり込んできたのは私の実力以上の大きな仕事のようです。こんな私で対応できるのかすごく不安です。自分がこの役割をこなせるのか先行きが見通せない・・・。
【テーマ：オラクル担当】坊
運命の輪：目の前にチャンスが来ています。躊躇せず、チャンスをつかんで。目の回るような展開が待っているかもしれませんが、運命の輪の回転に身を任せてみて！
ワンドの２逆位置：不安や恐れが出てきたのか、どういう方向に進めばいいのか展望が見えなくなっています。細かなことは後からついてくるので、まずは大まかなヴィジョンをイメージしてみよう。勇気をだして一歩踏み出してみよう。
まさについ最近までの私は、ありえないぐらいのビックな仕事が舞い込んできて最初は有頂天でした。まさに私の実力とは関係なく、天の計らい、棚から牡丹餅です。
ですが実力不足のため、そのあとかなり苦しみました。自信がなくて落ち込んだり。でも、終わってみれば人生でめったにできない良い経験をさせてもらったと思います。自分でも成長したなあと思います。
運命が転換するときって本当に嵐の中にいて嵐に翻弄されているように思います。「あ～れ～」みたいな・・・
運命の輪に回されて上向きになったり下向きになったり、でもきっと一か所にはとどまらず、回転しながらも成長して輪自体が上昇しているのではないかなと思います。
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