道歌 恋の歌(6) 熊野古道の神様の御託宣 | タロット占い&道歌・恋の歌 ~海棠 わき~

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桜井識子さんに感化されておみくじ帖なるものをつけています。
おみくじや古今の和歌、昔の人が残した道歌や恋の歌、
そしてタロットカードから得た教訓と感動を投稿しています。
現在はタロット修行中でタロット投稿多めですが、道歌やおみくじの歌投稿も頑張ります!

出所)TTJさんの作品に海棠が歌を追記

 

クローバー登場人物紹介はここを見てね 

 

師匠
 

また一つ、神様がいかに人間をいつくしんでいるかがわかる歌を紹介しよう。

この歌は、道歌清談 八波則吉 著(昭11) で紹介されていた歌だよ。             

国会図書館のデジタルコレクションで無料で見ることができるぞ。八波則吉氏についてはまた別の機会に紹介するが、今日は八波則吉の解説をそのままここで引用させていただこう。

 

これは玉葉和歌集に出ていて、神様の御歌と伝えられています。詞書によりますと、ある人が、熊野神社に参詣して、身の不幸を嘆き、開運をお祈りいたしましたが、一向其の霊験がありませんので、

 

はぐくまぬ人こそあらめ憂きによりて

            神だに身をば思ひ捨てけり

 

という歌を詠んで神様をお恨み申しました。

「世の人は私を顧みてくれないにしても、せめて神様だけはお助けくださることと、おすがり申していましたが、ああ、その神様までも私をお見捨てあそばしました」というのです。それに対する御託宣がこの歌です。

 

わきちゃん
 

うっ。この人私と似ています。私もなかなか願いが叶わないとヤケクソモードになっちゃう。この人の気持ち、すごくよくわかります。

 

師匠
 

さあ、では、八波則吉によるこの歌の意味を紹介しよう。

 

まあ待て! そんなに恨み切ってはいけない。

 

そなたの身の上を、どれほど守っているかこの先を見ているが良い。

 

 

 

まえにわきちゃんが日枝神社でひいたおみくじの歌と似てるかもしれないね。

なんだか神様のおおらかさが伝わってくるような歌だね。

 

 

神様に願掛けしていてもなかなか叶わないことってありますよね。「わたしって、ここの神様に気に入られていないのかな」ショボーン「というより全然神様のアウトオブ眼中だったりして・・・」とかどんどん卑屈になってきます。

 
そんなときに私は識子さんのブログで「願掛けが叶わない理由」シリーズを読んで、これがなんとなく一番しっくりくるなと思ったのが②の記事。とにかくつらい時って、気持ちが急いてすぐにも状況が好転することを夢見てしまいます。でも神様も準備中・・・、あるいは一番いいタイミングを見計らってご準備してくださっているのだと思います。
 
私たちが、すぐに願いが叶わないことでヤケクソモードになっているのを見て、本当に、神様からしたら「まあまあ、焦らずにこの先を見ているが良い!!」って言いたいでしょうね~~~笑い泣き

 

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