子供達 | 幸せの条件

幸せの条件

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の妻と二人の子供(小学生)の事を綴ります。

現状、私は入院中の妻にずっと泊まり込みで付き添っているので、その間、子供達の面倒見は義母にお願いしている。
義母も本来は仕事があるにも関わらず、子供達の為に当方家に泊まってもらい、食事の用意や洗濯、宿題のまる付けなどをお願いしている。
また夜は寂しがりの子供達と川の字になって寝てもらっている。
バアバがいれば子供達も安心しているようで、こちらも安心だ。

先日、コロナ肺炎治療の為、転院先のICUに運ばれる直前に、子供達を連れて来てもらい、妻と話してもらった。

万が一、気管切開して声を失ってもマイボイスも録音してあるし、お母さんはお母さんだから大丈夫だよと言って、妻は諭していた。

私も平静を装って、子供達に「お母さんは心配ないよ」と言いかけたところで、何故かこのタイミングで堪えていた感情が押し寄せてきて、思わず泣き声を出してしまった。

普段泣いたところなど見たことが無い父親が泣いてしまった事で、不安になったのか、急に娘も息子もその場で大泣きし始め、収拾がつかない状態になってしまった。

そんな中、救急車が到着したので、今生の別れみたいな形で妻と子供達は離れた。

そんな事があったので入院直後の1〜2日間は子供達も精神的に不安定のようだったが、経過が順調である事を伝えるとすぐに普段通りの生活をしていたみたいだ。
子供達の方が私より精神的に強いようで、ほっとしている。