素晴らしい救急隊員の方々 | 幸せの条件

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の妻と二人の子供(小学生)の事を綴ります。

今回の入院騒動で救急車に乗ったが、その救急隊員の方々の実直な勤務姿勢には本当に頭が下がる思いだった。

こちらはコロナ陽性者であり、近くにいると救急隊の方も感染してしまうリスクがあるにもかかわらず、我々に寄り添う言葉をかけて頂き、非常に気遣い、出来る限りの処置をしようと努力してくれた。
パニックになっていた私達は、救急隊員の方々がいれば安心だと、心を落ち着かせる事が出来た。

搬送先を探す為に救急隊の方はあらゆる病院に電話で問い合わせ頂いた。
しかし、コロナ感染ピーク時の年末年始の夜間及びコロナ陽性者、加えてALS患者という非常に難しい条件では、全く搬送先が無い状況だった。

電話でのやり取りをずっと横で聞いていたが、ALS患者は扱いが難しいので主治医のいる病院が責任をもって対応すべきみたいな事を電話口で言っている病院が多いようだった。

正論なのかもしれないが、そこが対応出来なかったから、別の病院に聞いているのにそう言われたら、今後同様な事象が起こったらどうすれば良いのかと不安が残った。

また、救急隊の方々は全く悪く無いが、今回、搬送先が見つからなかったので、救急車のストレッチャーの上で夜中の2時から朝の9時までそのまま7時間も過ごす事になるという、信じられない苦痛を妻は味わった。
待機の途中で夜勤の救急隊の方々の勤務終了時間となり、途中で救急車が変わった。この間、眠いし妻が可哀想だしで私も非常に辛い時間だった。