BIGJOYが伝えたいこと【30】特別号「家具から始まる家づくり」とは① | 家具なび~家具の使い方を提案するブログ~ 名古屋・インテリアショップBIGJOYが独自のアイデアで家具の配置術などを提案

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家具なびで住宅探訪しませんか?インテリアショップBIGJOY 「家具から始まる家づくり」をコンセプトとしたオリジナル家具・オーダー家具を提案するインテリアショップ。 コーディネート事例はBIGJOY独自の家具の配置術など家づくりに役立つ情報を発信してます

今回の投稿はBIGJOYが今まで

積み上げてきた1000回目の投稿となります

 

1000回目を記念して

さらに、BIGJOYが伝えたいことも

30投稿目なので

インテリアショップBIGJOYが目指す

理想の家具店について語りたいと

思います。

 

 

インテリアショップBIGJOYでは

おおよそ10年ほど前から

考え方が変わりました。

 

それ以前は家具は住宅に合わせて

オーダーすればよい!

すなわちオーダー家具

をお客様にもっとお勧めするべきだ!

と考えておりました。

しかし、あるお客様との出会いが

きっかけで家具をオーダーしても

住宅に問題があれば

なんの解決にもならばいという事例

を目の当たりにしました。

 

そんな出来事から学んだこと

それは、家づくりをする際に

家具(道具)のこと、道具の使い方を

しっかりと考えた上で

設計してもらう必要があると

考えるようになりました。

 

そんな考え方から生まれた

コンセプトが

「きっと家具から始まる家づくり」

なのです。

 

インテリアショップBIGJOYでは

今から6年前、2014年に

中古マンションを購入し、

家具屋目線で考えた

中古マンションリノベーション

「Furniture+Renovation」を略して、

「Furnivation(ファニべ―ジョン)」

とういう造語も提案させて頂きました。

https://www.bigjoy.biz/home/furnivation/index.html

 

(少し前にこの考え方をすごく気に入って

もらい新築マンションの間取り変更

のアドバイスをさせていただきました)余談ですが…

 

そんな提案事例を

改めてご紹介させて頂きます。

 

 

 

 

もともとこんな中古物件をBIGJOYの提案で

こんなLD空間に生まれ変わらせました

 

 
図面の右側の7.3帖の和室と
6.0帖の洋室の壁をすべてぶち抜き
LD空間を広くし、
主寝室と納戸、ウォークインクローゼット
としました。
もともと3LDKだったマンション(77㎡)を
2LDK+WICとした提案です
 
 
この間取りとした理由は
すべて家具のサイズ、道具の使い方
そこでの過ごし方がベースとなって
おります。
つまり、
「家具から始まる家づくり」
ということとなります。

それではどんなことを考えて
リノベーションを計画したか
お話していきます
 
 
上の図面の右半分を
リビングダイニング空間、主寝室
ウォークインクローゼットとしたいと
考え、それぞれの空間に必要な
スペースを考えました。
 
また、リビング空間のすぐ隣を
主寝室としたかったため
自ずと、
上からウォークインクローゼット
主寝室、リビング、ダイニングという
順に空間を配置することとしました。
 
 
計画する上でまず
ぶち当たった問題は
マンションの構造上、和室には
エアコンがなく
北側の洋室とLD空間にしかなかった
ので、北側の洋室のエアコンを
寝室で使用できるかどうか確認し、
寝室からウォークインクローゼット
へエアコンのダクトが壁の中に仕込む
ことを考えました。
 
そして
ウォークインクローゼットの
スペースがどのくらい必要か
 
寝室がどのくらいのスペースが
必要かを考えました。
 
そこで考えたのが
クローゼットで使用する
ネット通販などで販売されている
伸縮タイプのクローゼットのサイズです
 
壁の有効寸法を伸縮タイプの
クローゼットの横幅に合わせて
壁面をつくったのです。
 

 

つまり道具をどのように使用するか

設計の段階で考え

マンションの特徴でもある

空間をスケルトンにでき

壁を1㎜単位で好きな位置に設ける

ことができる利点を考え

伸縮クローゼットのサイズぴったりに

壁の有効寸法をとりました。

 

 

ウォークインクローゼットは

玄関ホールからつながるよう

リノベーションして

玄関ホールから土間をつなげることで

ベビーカーをたたまず置いておく

ことができると考えました。

 

 

子育て中によくあることと

思いますが、ベビーカーで散歩中に

小さなお子さんが寝てしまっても

ベビーカーをたたむために

玄関で起こさなくても

しばらくの間ベビーカーで

そのまま寝かせておくことも

できると考えたのです。

(将来小さい自転車なら置けるかな…)

 

そんな使い方を考え

土間を広げてウォークインの中にも

土間を作りました。

 

ここで考えたのが

来客時にウォークインクローゼットの

中を人に見せないよう

ロールスクリーンで目隠しするという

点です。

 

 

上の写真のようにロールスクリーンを

さげれば中は見えません。

 

 

さらに・・・

ロールスクリーンが見えないように

6㎝だけ垂れ壁をつくり

ロールスクリーンをあげた時に

目立たないように設計しました。

 

こんな点も使い方を事前にわかって

いれば設計の段階で気が付くことが

できます!

 

ウォークインクローゼットスペース

がきまれば、次は主寝室です

 

 

主寝室はシングルベッドが3台並べる

ことができるスペースを提案

 

4人家族でパパ、ママ、お子さん2人が

川の字になってみんなでゆったりと

寝ることができるよう

考えたスペースです!

 

シングルベッドの幅は100㎝なので

有効寸法を300㎝+αとし

 

 

ベッドの上には間接照明をつけ

寝る際にお子さんに本の読み聞かせ

をしたり、

寝ているお子さんが夜中に

鼻血を出したり、嘔吐した際に

すぐに電気をつけて

状況確認ができるよう考えました。

 

ベッドの両端にはパパとママが寝る

ことを想定し、間接照明の電気を

つけたり消したりできるよう

枕元から手が届く位置にスイッチを

設けました!

 

これも使い方から考えた

「家具から始まる家づくり」となります

 

 

また、寝室の隣がすぐリビングなので

お子さんが先に寝て

夜中に目が覚めて、隣にパパやママが

いなくても、隣の部屋から

リビングの明かりが漏れるように

しておけば、お子さんも安心なのでは

ないでしょうか?

 

 

反対に親からの目線でも

リビングの隣に寝室があることで

先に眠ったお子さんが咳き込んだり

夜泣きしても

声がすぐ隣で聞こえるので

お子さんのもとにすぐに駆け付けて

あげることができると

考えたのです。

 

 

また、今回の寝室は

ベッドの長さが2m10㎝ほどあっても

ウィークインクローゼットへの

動線・通路が確保でき

さらに、洋服などを収納できる

チェストを置くことができる

スペースがありました。

 

 

ベッドの足元に高さ140㎝ほどの

ハイチェストの上にテレビを置き

ベッドで寝っ転がりながら

テレビが見やすいよう

考えた配置となりました。

 

 

上の写真のように枕元からの目線は

こんな感じとなりますよ!

 

この写真からもわかると思いますが

幅90㎝のハイチェストが2本並ぶよう

廊下から寝室へ入ってくる

ドアの位置も変更しました!

 

 

(チェスト2本並べることができるよう

ドアの位置・入口を少しずらしました)

 

 

以上の点を考慮して

ウォークインクローゼットスペース

主寝室のスペースを

差し引いた残りのスペースが

リビングダイニング空間となります。

 

 

結果的にリビング空間も

ダイニング空間も

大きな家具を置くことができる

ほどの大空間が残り

 

理想的な住空間となったのです!

 

ひろいダイニング空間も

実はこんな工夫があります。

 

それは・・・

 

ダイニングテーブル上の照明を

取り付けるダクトレールの長さに

工夫があるのです。

 

 

このレールの長さは

家具の配置と関係しており

お子さんが小さい間は

 

 

ダイニングテーブルの奥に

デスクとお子さんのおもちゃ収納を

設置し、

 

 

 

 

ダイニングテーブル奥

リビングのソファ横の空間で

小さなお子さんがのびのびと

遊ぶことができます。

 

しかしながら

お子さんが大きくなり、

電子ピアノなどの楽器を置く場合に

収納家具などを

キッチンの背面の壁に移動させ

今、設置しているシェルフの位置に

電子ピアノを設置することができるのです

 

 

その際にダイニングテーブルを

家具の奥行き分45㎝ほど

ずらしても照明の位置もずらすことが

できるよう考えた

ダクトレールの長さにしたのです

 

 

 

また、マンション暮らしにおいて

収納スペースがしっかりあるか

どうかという点は非常に重要なため

 

インテリアショップBIGJOYでは

キッチン周りに収納スペースを

新たに設けました!

 

それがこちらです

 

(カウンターの側面からの収納)

 

(上部にも…中に点検口もつくりました)

 

もともとはこんな感じでしたが

 

 

上部は壁を少し広くし

収納スペースを設け

カウンター下のスペースは

横から収納ができるよう

追加させて頂きました。

 

さらに・・・

洗面室も・・・

 

 

もともとこのようになっていた

スペースにバスタオルや下着入れ

の収納家具を造り付け

リネン庫を設置しました。

 

 

 

洗濯機上のスペースも有効活用できないか

と考え棚を設置!

 

最後に玄関ホールも

こんなことを考えてみました・・・

 

 

あえてシューズBOXを床から浮かせて…

 

 

汚れた靴を乾かすために置いておく

ことができるスペースを・・・

つくってみました。

 

 

たくさん1つの投稿に詰め込み

過ぎて申し訳ございませんが

こんなことなどを考えて

家づくりができると

理想の住まいに近づくことができる

考え、お話しさせて頂きました。

 

家具屋がめざす

理想の家具屋とは

 

素敵なデザインの家具を集めて紹介

するだけではなく、

道具の使い方を提案し、

その使い方が実現できる

スペースを確保するという

間取りのアドバイスを含めた

家具の配置提案などができる

家具屋となることです。

 

つまり、インテリアショップBIGJOYが

かかげる

「きっと家具から始まる家づくり」

という考え方がアドバイスができる

家具店こそ理想の家具屋となるのです。

 

上記の考え方は

お子さんが小学生未満の時期に

もっとも効果的な考え方となります。

家族の暮らしはその先

お子さんが中学生、高校生、

大学生、社会人となった際には

異なるお部屋の使い方が

考えられます。

 

 

そんな時期は3LDKに

またプチリノベーションし

77㎡のマンションを

その時々に合わせて

快適に暮らすというのが

理想的ではないでしょうか?

 

 

住まいを使い方から考える

そんな理想的な家づくりが

一人でも多く可能となる

世の中になってってもらえるよう

道具屋として

微力ながら情報発信していきたいと

思います。

 

 

ブログ投稿1000回目記念

BIGJOYが伝えたいこと30回目記念とし

BIGJOYが掲げるコンセプト

「きっと家具から始まる家づくり」

についてお話しさせて頂きました。

 

参考にしてください。