「三国志演義」4-4 | 世界文学登攀行

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世界文学の最高峰を登攀したいという気概でこんなブログのタイトルにしましたが、最近、本当の壁ものぼるようになりました。

第106回~第110回(P353-453)

スーパースター退場後の三国志の世界。
キャラの役割に縛られなくなって、かえって面白くなるんじゃないかと期待をしてはいたのだけど。
ちょっと、まあ、ひどいね。

主要キャラクターがいなくなって、だれがだれやらわからない人たちが、とっかえひっかえでてきて、何かしている。
読んでいる感想と言えばこんな程度。

実際の歴史から考えれば、三国時代の終焉から、司馬炎による晋統一までの物語なのだけど。
歴史の進行を、政治的なものも含めて、全部戦争で記述しようとするから、物語に厚みもないし、動機も必然性も見えてこない。
ここまでの語り口と同じと言えば同じだから、このまま最後まで続いていくんだなという、そんな感想。

全120回の壮大な物語も、いよいよ最後が見えてきた。
正直、惰性で読んでいる。
でも、一回、歴史的古典作品というべきものを、読み通したぞという感想を持つのも大事なことなので、もう少し頑張って読み通したいと思う。