17_背後からの攻撃 | 日陰で絵日記

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 ワダさんが自治会長に決まり、残る三役は副自治会長だけとなった。


 これを乗り切れば、もっとも面倒な役回りだけはなんとか避けられる格好だ。


 副自治会長は2名。

 (本当は副理事長も2名なのだが、諸事情により1名だけで良い事になった。

  事情は本編には関係ない理由なので割愛する)



 「副自治会長は…シバタさん、あんたやってくれますか?」


 またもやエンドウさんが名指しした。

 さきほどエンドウさんとタッグを組んで、前期の役員と闘った人だ。


 「いいよ」


 シバタさんも即決だった。

 ワダさんの時と同様だ。


 …あらかじめ根回しが済んでいたかのようだ。


 もし根回しが済んでいたとしたら…。

 そう考えれば、前期役員が勝手に次の自治会長を決めようとした時、

 猛反発したのも納得がいく。

 用意されたビジョンが潰されそうになり、慌てたのかもしれない。

 

 そんな事を考えていたら、ふいに矢が飛んできた。

 






 「副自治会長、あんたはどうです? …カゲオさんだっけ?」



 背筋が凍った。


 残り一枠。


 なんとしても避けなければならない!








   日陰で絵日記-oshituke

 「いやぁ…ボクはちょっと…」



 さきほどと同様、必死な気持ちを押し殺して軽~くかわそうとしたその時。





 予想もしなかった方向から二本目の矢が飛んできた。






 「ええっ !? やらないのぉ !?」


     日陰で絵日記-20111119_masakanojama









 …ワダさんが悲鳴のような声を響き渡らせた。





 




    

 <続く>  






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