ふと目覚めた夜に

　ちょっと前の話。

　子供たちを寝かしつけた後、ボクらはむっくりと起きだしてそれぞれのＰＣの前に座る。

　(ボクは大抵、子供たちと眠ってしまって、マヨに起こされるのが定番なんだけど…笑）

　そんな中、深夜に子供たちが目覚めてしまい、ボクらを探しに来る事がある。

　それはむーちゃんだったり、アトくんだったりする。

　その日はむーちゃんが泣きべそをかきながらやってきたので、「おう、よしよし」と抱きかかえようとした。

　だが…。

　　　　

　よく見ると背後にアトくんもいた。

　たぶんむーちゃんが部屋を出る時、そばを通って起こしてしまったのだろう。

　むーちゃんを抱っこすると、道を先導する格好で、アトくんが先に立って歩き出した。

　　　　

　その「お姉ちゃんが泣くからついてきました」的な振る舞いに、そこはかとなく「男らしさ」みたいなものを感じて、ボクの胸はちょっと熱くなった。

　甘えん坊だけどね、男の子ですからやる時はやります。

　かっこいいぜ、アトくん。

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