お姫様とダンス | 日陰で絵日記

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イラスト描きとその家族の日記

 最近、むーちゃんが「お姫様ごっこ」をしたがる。


 むーちゃんがお姫様、ボクが王子様でダンスをするというごくシンプルなものだ。


 大抵の場合、むーちゃんんはダンスの途中で倒れて、死んでしまい、キスをしないと目覚めない…という展開になる(笑)。



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 …正直、男のボクにはしんどい物語である(笑)。


 戦って勝ったの負けたの言っている方が、ごっこ遊びとしてはやりやすい。


 それに…他に役者がいないとはいえ、ボーズにヒゲの40男が「王子様」ってどうよ? と配役にも問題がある。




 でもまぁ…たとえ40歳でも、王様が王位をゆずってくれない限りは「王子様」だ。それこそ50歳、60歳でも同じである。


 たとえばボクが40歳で王子様だとしたら、責任がなくて楽だなぁと思うか、そろそろゆずってもらいたいと思うかのいずれなわけで…後者だとしたらお家騒動になるかもしれない。


 王位をゆずれと王様に迫るか、もっと政治的に隠居に追い込むか。


 もしそんな争いの中、お姫様が「キスじゃないと目覚めない」ような魔法をかけられたとしたら…。


 うん、真の犯人は誰にしろ、王様の陰謀説を流して王位継承争いに利用するかもしれない。


 そして王位をゆずるよう追い込み、戴冠式を済ましてから…いや、戴冠式の儀式の中でお姫様にキスして目覚めさせ、「悪(王様)を倒し、奇跡を起こした新しい王(ボク)」という善悪対立を浮き彫りにする事で人心を掌握しようとするだろう。



 …そう考えれば、この「ごっこ遊び」も意味がある。


 という裏設定を考えて、一緒に遊ぶカゲオであった(笑)。



 父親がそんな事を考えているとはしらず、アトくんはお姫様の隣でくるくる回っている…(笑)。






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