南壮一郎「望む仕事ができない女性が多いのは、もったいない!」 | 輝く女性応援会議オフィシャルブログ「すべての女性が輝く日本へ」Powered by Ameba

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今回の投稿は、会員制転職サイト「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチ代表取締役 南壮一郎さんです。


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ビズリーチ代表取締役の南と申します。




私は親の仕事の関係で、6歳から13歳までカナダで過ごしました。


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中学・高校は日本で過ごしましたが、高校卒業後はアメリカの大学に通い、卒業後は外資系金融会社に就職しました。



このような環境にいたため、周囲には常に言葉も人種も宗教も異なるバックグラウンドを持った人がいて、いわゆる「ダイバーシティ」が当たり前の環境でした。





ビズリーチは現在、400名ほどの従業員がおり、4割は女性です。



出身国も、8カ国以上にわたり、様々なバックグラウンドの方に活躍いただいています。



採用においては、性別や国籍を意識したことはなく、その方の経験や能力、志向が弊社に合致するかどうかだけを見ています。



これは、私自身が多様性豊かな環境で育ったからなのかもしれません。





会社をつくって多くの方とお会いする中で、一つの発見がありました。



それは、「とても優秀なのに子育てなどの理由によりフルタイムで働けず、望む仕事ができない女性が多い」ということです。



元々正社員としてキャリアを積んできたものの、出産後は正社員として働けず、責任ある仕事を任されない、仕事の選択肢も少ないという声を彼女達から聞いてきました。





私は「なんともったいない」と思いました。



豊富な経験や高い技能を持っている方は性別・国籍に関係なく魅力的ですし、とても優秀な方がたくさんいるにも関わらず、採用上の競争は少ないのですから。



そのような方に弊社で活躍いただくためにはどうすればいいか?という発想から生み出したのが、「時短正社員制度」でした。





第一号の方は、幼稚園のお迎えの関係で夕方16時まで、週4日勤務という制限がありましたが、私は彼女にチームのリーダーをお願いしてメンバーを率いていただきました。



彼女は大変優秀で、他の正社員となんら遜色ありません。



このような制度を持つ会社は少ないためか、同じような状況にある友人を紹介してくれるという流れができ、女性社員が自然と増えていきました。


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みな、それぞれの役割や働ける時間の中で、しっかりと成果を出してくれています。





私にとっては、性別や出身国は、アイデンティティをあらわす要素でしかありません。



しかしながら、女性社員やビズリーチに登録してくださっている女性会員の方たちなど、働く女性と話をする中で、女性には様々な壁があるということがわかってきました。



私たちがこれまで培ってきたキャリア支援のサービスを女性向けに展開し、その壁を取り払うお手伝いをしたい、そう考えて、「ビズリーチ・ウーマン」という女性向けのサービスもつくりました。


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ただこれは、私にとってはダイバーシティ推進のきっかけにすぎないと思っています。



「女性活躍推進」という言葉自体が意識されなくなり、男女の区別なく、自分らしく能力を発揮しながら働ける社会が実現し、「ビズリーチ・ウーマン」が必要とされなくなることが、本当のスタートだと思っています。



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