先日、鍼灸師の専門学校時代の旧友と久しぶりに会いました。
鍼灸師といっても、彼は私とは全く畑違いのスポーツトレーナーでして、某メジャーリーガーの専属トレーナーとしてアメリカで活躍しています。
今はシーズンオフで日本に帰国しており、わざわざ神戸まで会いに来てくれたのです。
学生時代といっても、もう約20年近く前のことで、ほんとに懐かしい話ばかりで二人で盛り上がりました。
昔の友人と会うと、一気にあの頃に帰ることができて不思議ですね。
私は今でこそバリバリの伝統鍼灸専門の臨床家として頑張っていますが、学生時代は彼と同様スポーツトレーナーを目指しており、休みの日には2人で一緒に色んな勉強会に繰り出したものです。
私自身は友人のうつ病発症をきっかけに中医学に興味をもち、その友人を師匠である藤本蓮風先生に治して頂いたことをきっかけに北辰会方式に出会い、伝統鍼灸への道に進みました。
しかし、友人はその後も地道に努力を続け、その後誰もが憧れるプロ野球のトレーナーとなり、今ではアメリカで活躍しているんです。
初志貫徹、若いころの夢をしっかりと掴んだ彼の話を聞いていると、今の彼の現状も、色んなご縁をきっかけにチャンスをつかんだことが大きいとのこと。
当然彼自身の努力も相当なものがあったと思います。しかし、何度も何度も繰り返し、「色んな人との出会いのおかげです」と言ってましたね。
自分の努力だけでなく、様々なご縁があり、お陰様で今の立場があるという謙虚な姿勢。
その姿勢には大いに共感する部分があり、自分のことを振り返っても、やはり自身の努力だけでは今はなかったなと、感謝の気持ちが芽生えてきました。
師匠や先輩方、多くの患者さんたちとの出会いがあり、家族や友人に支えられて今がある。
当たり前すぎて、意外と忘れがちな「感謝」という気持ち。
あれから20年。お互い道は大きく分かれてしまいましたが、お互いの道で自分自身がやりたいことを追求できている。
今ある現実も、当たり前のようでいて、決して当たり前でないという事実を再認識でき、年初にふさわしい良い新年会になりました。
お陰様で、今年も新たな気持ちで仕事に向き合えそうです。
今週のお花は椿です。
花言葉は「控えめな素晴らしさ」だそうです。
謙虚な私にピッタリ。