十角館の殺人」観たさで再加入したHuluですが、そう言えばこれ忘れてたわ〜、というわけで、「君と世界が終わる日にシーズン5観ました!!
これで長かったシリーズもお仕舞いです。


今年1月に公開された「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」では、攫われた娘・ミライがいると思われるタワーに入るチャンスを得ながら、「正面からでは娘に会えない」と仲間と別れ、別ルートからタワーへ潜入した間宮響(竹内涼真)の最後の闘いが描かれました。

映画公開後にHuluにて配信が開始されたこのシーズン5は、誰もが探し求めたタワー、ユートピアへ招き入れられた新山明日葉(玉城ティナ)と仲間たちが、一方その頃、どんな状況にあったのかが描かれています。


ユートピアの創設者の娘・明日葉と共にタワーに入ることを許された仲間たちだったが、その一部はタワーの地下のアンダーと呼ばれるスラム街のような場所へ落とされていた。
アンダーの人間で結成されたレジスタンスがタワーを急襲する事件や、ユートピア現代表の漆原(尾美としのり)の息子・冬馬(柿澤勇人)がレジスタンスに拉致される出来事があり、明日葉は自分がアンダーに下り、レジスタンスと直接交渉することを決意する。
しかし、そんな明日葉を邪魔に感じ始めた漆原は、自分の息子ごと明日葉をアンダーに閉じ込めてしまう…。


人間が寄ると触ると対立するのは、いつの世も同じなんですかね〜。
ユートピアと呼ばれ、誰もが目指したタワーも、実は全く「ユートピア」などではありませんでした。
創設者である明日葉の父親が代表を務めていた頃は、まだその名に恥じぬ施設だったようですが、彼が亡くなり(おそらく殺され)代替わりした途端、独裁者の国になったようです。
結局、上に立つ人間次第ですよねアセアセ


最後には外部からユートピアを乗っ取ろうとする勢力も現れ、大きな犠牲を払って明日葉が守り抜いたタワーでしたが、それも、この直後くらいになるのかな、劇場版で響がメチャクチャにしてしまうんですよねアセアセ

その時の明日葉たちのことは残念ながら描かれていませんでしたが(私はむしろ、そこが見たかったんだけど)、きっとどこへ逃げても明日葉が皆を導いている限り、全員で支え合い、助け合って行くのだろうと思いますニコニコ



その一方、明日葉の下した決断に絶望した人間もいて、「もう、1人でいたい」とタワーを出て行ったのが、シーズン1からずっと続投で頑張ってくれた飯豊まりえちゃん演じる佳奈恵。

争いばかりを繰り返す人間の醜さに疲れ、1人でいいと思ってしまう気持ちも分かりますショボーン

それもまた1つの選択なので、集合体で生きて行く者、1人で生きて行く者、両方の姿を交互に見せた終盤の演出は良かったです。

きっと、どちらがより楽ということも、どちらがよりしんどいということもなく、自分に合った方を選べば、それが一番良いのだと思います。



この世界はまだまだ続きますし、この後、それぞれがどう生きたかは分かりませんが、せめて自分らしく、矜持を貫いてゆけましたように、と願ってやみません。



kagamiko的評価(シリーズ通して)

★★★★☆(4点)

ご祝儀もあるけど、最後までよく頑張りました!