今回はHuluで配信中のドラマ「十角館の殺人」(全5話)を鑑賞致しました
原作は、本格ミステリの巨匠、綾辻行人さん。
私も本当に大ファンで、綾辻先生の小説はほとんど読んでいるはずです!
最初の出会いは私が高校生の時でしたが、当時、他のシリーズも含め既に何冊も本を出されていた中で、手に取ったのが本作でした。
めちゃくちゃ面白くて、1日で読み終えたのを覚えています
映像化不可能と言われ続けて来た本作が、満を持して実写化されるというニュースを聞いた時は、とてもワクワクしました
Huluは以前に加入していましたが、数ヶ月前に退会してしまっていたので、今回、この作品のために再契約しました
それくらい、これが観たかったんです
物語は、大学のミステリ研究会のメンバーが、ある島に建つ「十角館」と呼ばれる館に合宿に訪れるところから始まります。
その島は無人島になっており、次に迎えの船が来るのは1週間後。
島にはもう1軒、「青屋敷」と呼ばれる館があったが、凄惨な殺人事件の果てに焼け落ちていた。
同じ頃、本土では元ミステリ研究会だった江南孝明(奥智哉)の元に、殺人を告発する怪文書が届く。
江南は、同じ怪文書の件で出会った男・島田潔(青木崇高)と共に調査を進めるが、その頃、島では連続殺人事件が幕を開けようとしていた…。
江南(コナン)と島田のコンビが、凄く良かったです
現在「君とゆきて咲く」でも好演中の奥智哉くんは、ちょっとイメージ違ったけれど別に悪くはないし、青木崇高さんは飄々とした感じが役にとても合っていましたね
そして本作、原作にとても忠実に作られていました
何より、時代設定を安易に現代に変更せず、昭和のままやったのは良かったですね。
これは、原作者の綾辻行人さんの注文だったそうです。
少し前、楽しみにしていた大好きな小説の実写ドラマを観て、時代設定から登場人物から事件の真相まで何もかも変えられてガッカリしたばかりだったので、とても安心して観ていることが出来ました
女性メンバーの髪型にも、時代を感じます。
そして、男女問わずタバコ吸いまくり
ご飯やお茶の準備・後片付けも、女の子ばかりやって、男子は何もしていなかったしね。
本作が「実写化不可能」と言われた理由は、原作の中のある1行にあって、それが小説だからこそ成立したタネ明かしになっていたんですよね。
ドラマを観ていて思ったのが、「原作を知らずに観ている人でも、これ犯人分かっちゃうかもな」と
でも、実際にそのシーンになると、思わず「おお〜っ!」と声が出ちゃいました
すごく上手い撮り方をしていましたね!
そして、その時になって初めて気付いたことがあって、原作が小説だからこそ成立したとするならば、実写化は配信だからこそ成立したんだな、と思いました
個人的には、とても満足度の高い作品でした
まず、あの十角形の館を実際に見られただけでもワクワクしたし、十角形のテーブル、十角形のマグカップなど、小物にも凄くこだわられています
ファンだからというのもあるかも知れないけれど、何もかもが楽しかったですね
Huluでは本編に加え、メイキングと綾辻行人さんのインタビューなども見られたんですが、その中で監督さんが「館をやるなら、まず十角館から始めるのが筋だと思った。これを避けたら、逃げたと思われる」というようなことを言っておられたのが、気になりました
それはつまり、以降のシリーズ作品も今後、実写化される予定があるということでしょうか
そういうふうにしか聞こえませんでしたが
館シリーズには、必ずこういう見取り図が付いていたのも楽しかったよねえ
私は「時計館の殺人」が大好きなので、ぜひぜひ実写化お待ちしています
キャストも続投してくれるといいなあ
kagamiko的評価
★★★★☆(4点)
本当に面白いですよ
円盤も出てるんだ