◆◆ 科学カフェ京都 第176回定例会 ◆◆
日時: 2024年 2月10日(土) 2時~4時30分
話題: 「琵琶湖湖底の不思議な話」
講師: 熊谷 道夫 先生
(立命館大学客員教授 認定NPO法人琵琶湖トラスト副理事長 専門:地球物理学)
https://research-db.ritsumei.ac.jp/rithp/k03/resid/S000207
https://www.biwako-trust.com/
会場: 京都大学理学研究科セミナーハウス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm
(上記地図の番号10の建物です)
概要:
私たちは2000年に、湖沼の環境監視を目的とした自律型水中ロボット「淡探(たんたん)」を世界に先駆けて運用し、2012年までに合計111回の潜航調査を琵琶湖で行ってきました。その後約5年間の調査中断の後、2017年から次世代のAUVを利用した形で湖底探査を行っています。
420万年の歴史を持つ琵琶湖は世界有数の古代湖の一つですが、同時にプレートの移動によって形成された構造湖として、日本列島形成時の地殻変動の推移を物語る貴重な歴史的指標でもあります。というのは、紀元前300万年頃に起こった地球規模の急激な気温低下と同時にフィリッピン海プレートの進行方向が変わり、それに伴って伊賀上野にあった古琵琶湖が北上し、100万年前ごろに現琵琶湖が形成され始めたと言われているからです。今回は、AUVの調査結果を中心に、私たちが琵琶湖で見つけた不思議なお話しをします。
(申し込み不要、無料)