椛島 健治(皮膚科学) | 科学カフェ京都(特定非営利活動法人)

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◆◆ 科学カフェ京都 第175回定例会 ◆◆




日時: 2024年 1月13日(土) 2時~4時30分


話題: 「皮膚のふしぎ」


講師: 椛島 健治 先生
(京都大学 医学研究科 皮膚科 教授 専門:臨床医学 皮膚科学 免疫・アレルギー学)
https://dermatology.kuhp.kyoto-u.ac.jp/about/

会場: 京都大学理学研究科セミナーハウス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_n.htm
(上記地図の番号10の建物です)



概要:
皮膚は、外界と体内とを隔てる単なるバリアではなく、絶えず外来抗原の侵入に曝される最前線の免疫臓器です。そこではアレルギー反応、細菌・ウイルス感染防御、自己免疫反応などの多彩な免疫応答が誘導されています。
 従来、皮膚免疫細胞の動態や局在は、皮膚生検をもとにある一時期における二次元の世界から類推せざるを得ませんでした。しかしながら、近年の二光子励起顕微鏡システムなどの進歩により、時空間的に免疫細胞の動態を捉えることが可能になりました。また、蛍光分子プローブの開発により癌細胞や生体の構造が一細胞レベルで詳細に解析する事が可能となっています。
 臨床の現場では、様々な疑問が生じます。そして、私たちは、動物実験を始めとする基礎研究によりそれらの疑問を解明し、それを臨床応用に繋げたいと思っております。近年では、アトピー性皮膚炎の新規治療薬として、「コレクチム軟膏」と「ミチーガ」の創薬に深く関わってきました。今回は、その作業における生体イメージングの有用性やアトピー性皮膚炎の発症機序などについてご紹介させて頂きたいと思います。

参考文献

https://www.amazon.co.jp/dp/4065303877/

(申し込み不要、無料)