月刊『みすず』4月号が刊行されました!
「咬んだり刺したりするカフカの『変身』」
という連載をさせていただいています。
隔月連載で、
第1回が2020年8月号、
第2回が2020年10月号、
第3回がが2020年12月号で、
第4回目が2021年4月号が刊行されました!
今回のタイトルは、
「カフカの『見せない力』」です。
カフカの『変身』の虫は、読む人によって、思い浮かべるイメージがずいぶん異なります。
ゴキブリ、ムカデ、コガネムシ…。英訳の表紙はまるで昆虫図鑑。蝶、トンボ、カマキリまで。
日本初の翻訳の挿絵は、なぜかハエ。
カフカはどういう虫を思い描いていたのか?
日記や手紙などからさぐってみました。
なぜ、読む人によって、イメージが大きく異なるのか?
面白いのは、そこです。
また、Käfer(甲虫)、Hirschkäfer(クワガタ)、Maikäfer(黄金虫)という言葉を使っていたのが、いつ害虫(Ungeziefer)になったのか。
カフカの父親が、カフカの知り合いを、害虫(Ungeziefer)にたとえていたこと…
そして、カフカの『変身』の虫は、本当に咬んだり刺したりしないのか?
連載と連動して、ブログもアップしました。
どうぞよろしくお願いいたします!
他に、このようなリストもアップしています。