昨夜のトークイベント、思い出る残る一夜でした…… | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

昨晩は、お茶の水のギャラリー・バウハウスで、トークイベントでした。

 

初めてうかがったのですが、とても素敵なギャラリーで驚きました。

小瀧達郎さんが、カフカをテーマに、

古いライカで撮ってこられたプラハの写真も、

すごくよかったです。

そういう空間で、写真に囲まれての会で、貴重な体験でした。

 

お正月明け、さらには連休明けなので、

誰も来てくださらないのではないかと心配していましたが、

たくさんの方々でいらしてくださって、本当にほっとしました。

誠にありがとうございました!

 

トークの内容は、

小瀧さんと、

お客さんとしてこられていた田中長徳さんの

ライカのレンズなどのお話がとても興味深かったです。

田中真知さんの、カフカとアフリカの共通性というお話も、斬新でした。

私は例によってよいけなおしゃべりをして、反省しきりです。

 

しかし、トークイベントの醍醐味は、

なんといってもイベントが終わった後、

来てくださった方々が、個人的に話しかけてくださることです。

これが楽しみ!

昨日も、いろいろと嬉しい出会いがありました。

TwitterやFacebookでしか知らなかった方とお会いできたり。

初めての方とお会いできたり。

以前に来てくださった方が、また来てくださったり。

 

目の前に生身の人が立って、自分の本について語ってくださるというのは、

本当にすごいことで、ありがたくてたまりません。

昨晩いらしてくださった皆様、

そしてさらに話しかけてくださった皆様、

誠にありがとうございました!

 

びっくりしたのは、

『絶望名人カフカの人生論』の単行本が出てすぐのときに、

14歳の少女が

「一緒にどん底まで落ちてくれる友達のような本です」

という感想を送ってくださって、

編集者といっしょにとても喜んだものなのですが、

その少女が19歳になって、

昨日、会場に来てくださいました!

すごく感激しました。


突然だったので、あわててしまって、

もっといろいろおうかがいしたかったのに、言葉が出ませんでした。

あとから、

記念に本にサインしてもらえばよかったと、残念に思いました。
何度も引用させてもらった言葉ですが、

ご当人に会えるとは思っていませんでした。

引用については、「嬉しかった」とおっしゃっていただけて、ほっとしました。

またお会いしたいものです。


忘れられない一夜となりました。

 

なお、お茶の水のギャラリー・バウハウスでの、

小瀧達郎写真展『METAPHOR カフカとの対話』は

1月28日まで開催中です。

とても素晴らしい写真なので、ぜひ!
なお、会場では私の新刊『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』も販売してくださっています。