前書『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』から、
また2年もかかってしまいました。
ずっと頑張って書いていたのですが、
ようやくできました!
5月7日発売です!
ネット書店では予約が始まっています。
お近くの書店でも予約可能なはずです。
『絶望読書――苦悩の時期、私を救った本』
というタイトルです。
絶望読書――苦悩の時期、私を救った本/飛鳥新社

¥1,500
Amazon.co.jp
タイトルだけでは、どういう本かわかりにくいので、
少しご説明させてください。
絶望をすすめる本ではありません。
絶望からの立ち直り方について書いた本でもありません。
立ち直りの段階の前の「絶望の期間」の過ごし方について書いた本です。
人は、絶望したとき、なるべく早く立ち直ろうとします。
周囲もなるべく早く立ち直らせようとします。
とはいえ、日常的な軽い絶望でも、一晩は寝込んだりするでしょう。
周囲の人たちも、「今日はそっとしておいてやろう」と、励ましの言葉をかけるのさえひかえるでしょう。
一晩ですまず、何日か、かかることもあります。
さらに何週間もかかることもありますし、何ヶ月もかかることもあります。
ときには、何年ということも。
絶望した瞬間から立ち直りが始まるわけではなく、絶望したままの期間というのがあります。
この「絶望の期間」をどう過ごすかが、じつはとても大切なのです。
そのことについて書かせていただきました。
絶望の最中にある方、
絶望している人にどう接したらいいのかと悩んでおられる方などに、
少しでもご参考になれば幸いです。
また、できることなら、絶望する前にも、読んでおいていただけると嬉しいです。
非常時のための本は、非常時になる前に読んでおいたほうがいいように。
本書の「はじめに」で、
「自分自身の十三年間の絶望体験をもとに、
絶望の期間をどう過ごせばいいのかについて書いてみました。
過去の自分がそういう本を読みたかったからです」
と書きましたが、
まさにそういう気持ちで書きました。
悲しいときには、悲しい曲を。
絶望したときには、絶望読書を。
とはいえ、楽しく読める本にしたつもりなので、
(重い気分になる本は自分自身が苦手なので)
お気軽に手にとってみていただければ幸いです。