カフカの日記や手紙を新訳でご紹介するWeb連載、5回目がアップされました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

カフカの日記や手紙を新訳でご紹介するWeb連載、
10月5日に、5回目がアップされました。

ちなみに、101年前の1914年10月5日、
カフカは『審判』を書くため休暇をとります

http://www.shunjusha.co.jp/web_shunju/05_arayuru.html

無料でお読みいただけます。
どうぞよろしくお願いいたします!

今回から、手紙に加えて、いよいよ日記も登場です!
日記を本格的につけだしたカフカが、まず3回もくり返し書いたことは……

「考えてみればみるほど、
 ぼくが受けた教育は、
 ぼくにとっては害毒であった。
 非難されるべき人は多い」


今回、いちばん難しかったのは、「言語隠蔽」のところ。
何かを文章に書こうとしたとき、なかなかうまく書けなくて、
書けたのはなんだかひどくみすぼらしいものでしかなく、
しかも、もともと書こうと思っていたものは、もう思い出せなくなっている、
という経験はありませんか?
それが「言語隠蔽」です。
気になる方は、ぜひお読みになってみてください。


関係ないですが、
最近、気に入って使っている、
カフカのしおりです。