落語の連載の5回目です。『望星』9月号が発売になりました! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

月刊誌『望星』(発行・東海教育研究所 発売・東海大学出版部)
の9月号が、
8月12日に発売になりました。


望星 2015年 09 月号 [雑誌]/東海大学出版会

¥600
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『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』という、
落語に関する連載をさせていただいております。
今回はその5回目です。

面白い物語を作るにはどうしたらいいのか?
そういう長年の研究と工夫の中から生まれてきたのが、
「起承転結」「序破急」「三幕構成(設定・対立・解決)」などの物語構成です。
名前はちがっても、内容はかなり近く、
魅力的な出だし、意外な展開、見事な結末というようなことです。

必ずこういう構成にしなければならないわけではありませんが、
これにそったほうが面白くなりますし、外れると面白くなくなりがちです。
つまり、物語というのは、ほとんどこの構成から逃れがたいのです。

ところが、この構成から、やすやすと逃れ、
まったく別の自由な形式を持ち、なおかつ面白い物語があります。
それが「落語」です。


今回は、そのことについて、
「天神山」という噺を具体例に、
ご紹介しております。

物語にご興味のある方には、
ぜひ読んでみていただきたいと思います。
そして、ご意見などありましたら、
お聞かせいただけると嬉しいです。

……

なお、今月号の『望星』の特集は、
「ガリ版旅行記」
です!

一部はここで立ち読みもできますよ。
http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/

……

今月号では、
「新刊紹介」のコーナーで、
『マンガで読む 絶望名人カフカの人生論』も
ご紹介いただきました!

マンガで読む 絶望名人カフカの人生論/飛鳥新社

¥1,200
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