新刊が出ます!『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』(飛鳥新社) | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

長らくブログをお休みしていましたが、
ようやく新刊が出ます!

タイトルは
『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』
です。

Amazonで予約が開始になりました!

希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話/飛鳥新社

¥1,728
Amazon.co.jp


他のネット書店でも順次、予約が始まっています。
飛鳥新社ホームページ『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』
(「ネット書店を選択」のところから選択できます)

実書店に並ぶのは、
4月24日からの予定です。

ブックデザインは大島依提亜さん、装画は100%ORANGEさんです。

じつは『絶望名人』が出た後から、
すぐに書き始めていたのですが、
2年半もかかってしまいました(^^ゞ

どういう内容かと言いますと、
前書の『絶望名人カフカの人生論』は、
絶望の名言集でしたが、
今回は、
名言対決です!

どこまでも前向きなゲーテが希望を語り、
どこまでも後ろ向きなカフカが絶望を語ります。

どんな感じかというと、たとえばこんな感じです。

……


 何事においても、
 絶望するよりは、希望を持つほうがいい。(ゲーテ)


 ああ、希望はたっぷりあります。
 無限に多くの希望があります。
 ──ただ、ぼくらのためには、ないんです。(カフカ)


……

なぜ、ゲーテだけ、あるいはカフカだけの本にせずに、
二人の対話の本にしたのか?

なぜ、カフカの相手がゲーテなのか?

その理由については、
これから何回かに分けて書かせていただこうと思っています。

ただ、そうした理由を別にしても、
とにかく、カフカもゲーテも、面白いです!
なんとも魅力的な人たちです!
二人並べると、さらに面白いです!
ぜひ、そんなふたりの言葉を楽しんでください。

また、今回は、
ゲーテとカフカのエピソードもたっぷり詰め込んであります。

じつは最初は800ページ近い本になってしまいました。
辞書じゃあるまいし、むちゃくちゃです。
そこから、ぎゅっと凝縮しました(それでも前書よりは厚くなってしまいましたが)。
面白いところを厳選してあります。

ときには笑い、ときには共感し、
そのときの心境によっては、泣けてくることもあるかもしれません。
そのときどきの気持ちと共に味わっていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>