2冊買いのオススメ。高い本を買って、かえってお金を儲ける方法! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

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『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

『ミレナへの手紙』のご紹介から、
コメント欄で思いがけず、
「本が売れなければ、同じような本はもう出なくなる」
という話になり、
それに関連して、TwitterとFacebookでだけ、
ちょっと書いてみたことが、
意外に好評だったので、
こちらにも書いておきます。


2冊買いのオススメ。
純文学系の本は、残念ながら多くの場合、じきに絶版・入手困難になります。
そうすると、高値になります。

ですから、2冊買っておいて、
1冊はキレイに保存しておくと、儲かりますよ。
出版社も本が売れていいし、
古書店も商売になるし、
古書で入手できた人も嬉しい、
四方得です。

これ、実際に私はやっています。
かなり儲かりますよ。寝かす時間は必要ですが。
カフカの日記なんか、今3万7000円ですよ。
9万9,810円で売っている古書店もあります。
1981年に新刊で買ったときには4,300円
すごく高価でしたが、そこで何冊か買っておけば、
自分も儲かるし、古書で手にいれたくて必死でさがしている人も助かるわけです。

なぜそんなことを始めたかと言うと、
昔、ハロルド・ピンターの全集が100件以上の古書店に問い合わせてもなくて、
「それはそうだ。こういう本は本当にほしい人だけが買って、手放すわけないもんな」と思い、
自分は今後は複数冊買って、
後で欲しくて困っている人に売ろうと思ったのです。

というわけで、『ミレナへの手紙』も、
これは確実にいつまでも欲しい人が新たに現れる本ですから、
今のうちに何冊も買っておくと、あとで儲かるかもしれませんよ(^^) 
さがしていた人にも喜ばれますし。
カフカ関係の本はすべてそうです。
(私の本は残念ながら、ちがうでしょうが……)


カフカ全集〈7〉日記 (1981年)/新潮社

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