無名塾の中原果南さんと平井真軌さんが『絶望名人カフカの人生論』の朗読会を! | 「絶望名人カフカ」頭木ブログ

「絶望名人カフカ」頭木ブログ

『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。
文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。
本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。

俳優の仲代達矢さんが主宰する「無名塾」の所属俳優の
中原果南さんと平井真軌さんが、
『絶望名人カフカの人生論』の中の
カフカの日記や手紙の言葉の
朗読会を開かれます!

場所は、
成城学園駅北口商店街にある老舗カフェ「Cafe Beulmans(カフェブールマン)」
Cafe Beulmans ホームページ
お問い合わせ info.cafebeulmans@gmail.com
Tel 03-3484-0047

日にちは、3月15日(金)

開演は20時と21時(開場は19時30分。途中休憩あり、入れ替え無し)。

会費は2,500円(ワンドリンク込み)。


チラシです「朗読会 「カフカ」を読んでみる。」


新聞記事にもなっています「無名塾俳優が「絶望名人」カフカの朗読会-成城の老舗カフェで」


カフカの短編の朗読もあるようです。


カフカ自身、じつは、とても朗読が好きでした。
妹たちに朗読したり、
友達に朗読したり、
朗読会に出たりしています。
「ぼくが妹たちに朗読してやるのがこうも好きなのは……」
と日記に書いたりしています。
その自分の日記も、親友のブロートに朗読したりしています。

また、カフカの文章には、
朗読のために書かれたと思われる特徴が、
いくつもあります。
カフカの文体の特徴と言ってもいいくらいです。

『絶望名人カフカの人生論』で、
カフカの言葉を訳すとき、
なるべく朗読しやすいよう、
気をつけました。
(どこまでそうできているかはともかくとして、心がけとしては)

もちろん、朗読してもらえるかもと思っていたわけではありません。
でも、こうして、思いがけず、
朗読会を開いていただけることとなり、
大変に嬉しく思っております。


中原果南さんは、
先日からご紹介している、
「生憎―それはただひとつの合図―」
にご出演されます。
そこで、『絶望名人カフカの人生論』の中の
カフカの日記や手紙の言葉にふれられたのが、
今回の朗読会を開かれるきっかけのようです。

中原果南さんといえば、
個人的には、
『はるちゃん』というテレビドラマで、
主役の仲居さんを演じておられたのが、
印象的でした。

平井真軌さんは、
『アウトレイジ ビヨンド』
などに出演しておられるようです。


カフカの時代には、
朗読会が盛んだったようです。
今も、もっと朗読会が開かれるといいのになあと思います。
お話を聞くというのは、
大人になっても楽しいものです。