私の欠片 -22ページ目

私は篠井の祖父母の家によく遊びに行っていた。

…というか、よく預けられていた。

篠井の祖父母の家は引っ越し後の私の家から車で10分ぐらい。

祖父母は前の家と妹尾市に住んでいる。

私は祖父母の近所にある公園のゆりかごが好きで祖父母の家に行くといつも一人で公園に行った。

本当に近かったので祖父母も心配していなかった。

ある日公園でいつものように一人で遊んでいたら一人の男性が近づいてきた。

何を話したかはあまり思い出せないが無理矢理車に乗せられ知らない場所に連れていかれた。

新しい保育園は男子が20人ぐらい女子6人ぐらいだった。

新しい保育園にはすぐに馴染めた。


ある日父方の祖父母(七見のおじいちゃん・おばあちゃん)の家に遊びに行った祖父母の県はお隣のB県の県庁所在地榎並市。

車で30分かからない距離だ。

私は七見の祖父母は好きだったがいまいち胡散臭い家であった(後日この胡散臭い家での出来事はブログに書きます)。

私は七見の家の犬がどうしても好きになれなかった。
名前はジャック。

デカいダルメシアンっぽい犬だった。

不細工で怖かった。

一度も触ったことがない。
大人はジャックを可愛いがっていた。

私は不思議で不思議でしかたなかった。

私は父によく同県の車で一時間ぐらいかかる金谷市に連れていかれた。

そこには篠井の祖父母や七見の祖父母より少し若い感じのおじいさん、おばあさんがいた。

その家は篠井や七見の家より少し大きな家でその家のおじいさんとおばあさんは私を可愛がった。

よくわからない人々。

父はその家を出てからの帰り道毎回
『七見のおじいさんとおばあさんには絶対言うなよ』
と強く私に言った。


その時私には理由が分からなかったが父が強く言うので七見の祖父母にはこの家の話をしたことがない。

私は保育園に入園した。

どんな風だったかは全く覚えていないががわんぱくだったのであろう。

怒られている記憶が多々ある。

ある日いきなりリリがいなくなった。

母は
『猫は死んじゃうときは人の前から姿を消すんだよ』と言った。

あまり覚えていないが悲しい記憶。


それから少したったある日私は祖父と二人で家の回りを散歩していた。

確か夜だった。

祖父がいきなり倒れた。

私は怖くてその場で泣きながら大声で叫んだ。

家から母が出てきて急いで救急車を呼び祖父は病院に運ばれた。

私は家に父親と一緒に留守番していた。

病院へは祖母と母が行った。

暫くして祖母と母が帰宅した。

祖父は脳の病気だった。

今度倒れたらヤバいかもらしい。

祖父は退院し現場職から会社内の職へ異動した。

収入も変わるらしく家も売り小さなボロボロの家に引っ越した。

私たち家族も隣町石神町へ引っ越した。

保育園はたった1ヶ月しか通わず引っ越した。

お別れ会などもあったが記憶にない。

この期間目まぐるしく色々あったみたいだが記憶が断片的であるが今にして思うと大人達にとっては怒涛の1ヶ月だったのであろう。