私の欠片 -21ページ目

私はビビリだ。

直接的なトラウマはわからない。


花火の音が大嫌いだ。

ドーン。
ドーン。

という音が心臓に響いてドキドキして怖かった。

大砲みたいな音。

当時の私が花火に対しての感覚。


母は花火が好きだったが私は音が嫌いな故に花火も嫌いになっていた。



話は変わり私には二人のいとこがいる。

茜と剛。

母の兄の子だ。

私は両家にとって初孫だった事もあり大切に育てられた。


一方茜と剛は私から見て篠井の祖父母に大切にされている様には見えなかった。

圧倒的なひいき。

されている側は正直良い気分だった。

好きなものをあまり我慢させられない。

怒られない。


一方茜と剛は我慢させられよく怒られていた。

特に祖母は茜に辛くあたった。


その頃は理由が分からなかった。

篠井の隣の家はヤ〇ザっぽいおじさんが住んでいた。

腕に刺青をして前歯のないおじさん。

多分1人暮らし。

ボロボロの家だが人の出入りが激しかった。


そんなおじさんだったがたまに会えば
『亜稀ちゃん。亜稀ちゃん。』

と呼んでお菓子やジュースをくれた。


怖そうに見えるのに優しいおじさん。


ただその息は酒臭い。


またその頃篠井の家の近所に住む松井兄弟とも仲良くなった。

松井兄弟の兄の誠司と私は同じ歳で弟の修次は私より少し歳下だった。


竹やぶでの男の記憶は少しずつ薄れ篠井の家に行く恐怖も薄れ松井兄弟と度々あの時の公園で遊ぶときもあった。


でも1人で公園へ行く事は決してなかった。

そこは竹やぶだった。

記憶は曖昧であり鮮明。

車の中で服を脱がされた。
私の気持ちはただ怖いだけだった。

震えながら泣きじゃくる私に男は脅した。

『みんな殺して家に火をつける』

と言うような内容。

そして男も裸になりキスを求めた。

キスなんて呼べるものでわない。

キモチ悪かった。

私の口にチ〇ポをくわえさせようとした。

怖くて怖くて仕方なかったがくわえなかった。

男は諦め
『また今度。』

と何故か指切りさせられお互い服を着て車で元の公園へ連れていかれた。

解放直前に男は
『今日の事誰かに言ったらみんな殺して家に火をつける』

ともう一度脅した。

私は震えながら走って篠井の家に帰った。

振り返らずに。


そしてやはり怖くて誰にも言えなかった。