世界的にも個人的にも大激動の2024年、9月に入りました(^▽^;)
思えば元日から能登半島地震が起きたり、南海トラフ巨大地震の前兆が見られると発令されたり、本格的に用心して備えていかないと…と思わされていたところ、個人的に大きな事故に見舞われてしまい(T_T)
いろんな意味で一生忘れられない2024年となりました(ーー;)
まだ完治ではないですが、どうにかピークは過ぎ去って徐々に回復傾向にあるので、こうやって少しずつ振り返ることができています。
私だけじゃなく、周りの人達もいろいろと大変で落ち着かない日々を送ってます。
なんとか年内には、去年のように平穏な日常が取り戻せるといいなあ……
今年の4/24に転んで右肘を骨折し、5/2に手術、その10日後に退院して自宅療養し、その約1ヶ月後6/13に職場復帰したのですが……
連日37度38度続きの猛暑の中、電車・バスを使ってのリハビリ通院と、そこからまたバスと電車を乗り継いで、更に20分以上歩いて職場に向かうという…とっても過酷なスケジュールで、7/31にリハビリ中熱中症&過労で倒れてしまい、お盆明けの少し暑さが和らぐまで仕事をお休みさせてもらいました……
と言っても休んでる間、全然気持ちが休めなかったです(ノ_-。)
右腕はずっと痛いままだし、何をするにも右腕のことを考えて行動するので、読書やスマホゲームも楽しめない。
推し活もとんちゃんの配信をコメントせずに眺めているだけ(´Д⊂ヽ(大事なワンマンライブの拡散宣伝できなくてごめんね)
どん底に落ちている時は、誰にも連絡できず、少しずつ浮上してきてから連絡取れるようになりました。
5月から8月半ばまで、自分から発信したり動いたりができなかったのです。
動けないのに、時間はたくさん余り過ぎていて…何をしていいかわからない…
1人でいると、悶々とネガティブなことばかり考えてしまう。
唯一の楽しみは、Amazonプライムビデオで過去の配信ドラマを観ることでした。
最初は入院中大好きだったTRICKを観始めて、そこからSPECや時効警察など、好きだったドラマを観直してました。
そのうちまだ観たことない「あなたにお薦めのドラマ」というのを観てみようと、いろいろ観てみました。
その中でも面白かったドラマもあって、いずれブログでそれらの紹介と感想を書いてみたいなと思ってました。
まあ、中には数分観ただけで眠くなってしまうのもあって(^▽^;)そういったのは、そこで視聴をやめて違うものを観たり(笑)
プライム会員なので、無料で観放題のものばかりをチョイスして観れるのがとても便利でした。
その中でも一番ハマったというか、ほぼ憂鬱な時間しかない私に、何も考えなくていい時間をくれた作品がありました。
それが主演山田孝之さん、監督福田雄一さんの「勇者ヨシヒコシリーズ」です。
勇者ヨシヒコシリーズは、言わずと知れた大人気RPGゲーム「ドラゴンクエスト」のパロディードラマです。
下にプライムビデオのリンクを貼っておきますので、Amazonプライム会員の方はクリックするとご覧になれます。
(シーズン1のだけ、なぜか2話からのリンクしか貼れなかった(^_^;))
シーズン1(2011年)「勇者ヨシヒコと魔王の城」
シーズン2(2012年)「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」
シーズン3(2016年)「勇者ヨシヒコシと導かれし七人」
元々このドラマ、旦那さんが放映当時観てたのをチラッと横から観たことはあったので、存在自体は知ってましたが、プライムビデオの「高評価ドラマ」のところに必ず載ってるので、まあちょっと観てみるかと最初は期待薄な感じで観始めました。
福田監督と山田孝之さんが、ドラクエをモチーフにしたドラマ作品を作りたいというところから始まり、テレ東深夜のドラマ枠で低予算の中製作されたものとなってましたが、確かにいきなりラスボス戦でチープなアニメーションに変わったり、出てくるモンスターが手作り感いっぱいな感じだったり、冒険に立ち寄る村のセットがほとんど同じだったりしました(笑)
なのに、ヨシヒコ一行の前に立ちふさがる盗賊役に、めちゃくちゃ有名な役者さんが登場してたり(クレジットでは友情出演となってました)
5分ぐらいの登場シーンに小栗旬さんとか、菅田将暉さんとか「ええっ!Σ(゚◇゚;)この人がこんな端役でいいの!?」ってぐらい豪華で(笑)そのギャップが面白くて、一気にシーズン1から3まで観てしまいました。
一話30分という短さもあってサクサク気軽に観れ、シーズン3のラストを観たら、またシーズン1の最初から観たくなる仕組みになってるのが憎いなあ~(笑)と思いつつ、何度もループして観てました(*^_^*)
勇者ヨシヒコが、仲間の戦士ダンジョー、魔法使いメレブ、村の少女(のちに魔法使い)ムラサキと共に、仏の天命に従って魔王を倒すために、いろんな村に立ち寄り、魔王退治のためのアイテム装備を揃えたり、経験値を積んで強くなったり、
序盤から中盤までは、割とゆるゆるギャグ満載だけど、ラストの魔王との戦いの場面は結構シビアでシリアスなところもあったりします。そのギャップもいい。
山田孝之さん演じる主人公ヨシヒコは、純然たる主人公らしい主人公(笑)
生真面目で正義感が強く、お人好しであるがゆえに真っ直ぐ過ぎてちょっとおバカなところもあり、でも憎めない。
その真っ直ぐな性格がさいわいして、途中立ち寄った村で美しい女性と恋に落ち「もう魔王なんかどうでもいい!」とそっちに一直線になってしまうこともしばしばありました(笑)
そのたびに呆れ果てる仲間達だけど、彼の優しさや勇敢さを信じているから、仏の助けもあってすぐに改心して戻ってきても、彼を勇者として認め、一緒に旅をしている姿が素敵です。
元々山田孝之さんという俳優さんのことはもちろん有名なので知ってましたが、あまり出演されている作品をちゃんと観たことがなくて意識してなかったです。
でもこのヨシヒコと言う役柄を演じてるのを観て、すごく華があって器用な役者さんだなあと感心しました。
普段のヨシヒコは真面目で正義感溢れる熱い主人公ですが、メレブのおかしな呪文でおかしくなってしまったり、別人格になってしまったりしても、ヨシヒコ像は崩れることはなく、ちゃんとヨシヒコとして作品の中で冒険しているのがスゴイなと思いました。
この作品を観て以来、CMなどで山田孝之さんを観ると「あ、ヨシヒコだ」と思ってしまう(笑)
宅麻伸さん演じる戦士ダンジョーは、一行の中の最年長で一番戦闘に慣れている頼れるな仲間。
他の3人よりも年上なので、保護者的な感じで後ろからパーティーを支えている存在感があります。
特にヨシヒコを誰よりも勇者として認めていて、父親や師匠のような目線でヨシヒコの成長を見守っている感もあり、戦闘中はすごく頼りになる人だけど、美女や可愛い動物に弱く、それで痛い目にあったりと、意外にお茶目でカワイイところもある。
普段ダンディーで渋い感じだけど、笑うとすごく笑顔がチャーミングで素敵です。
今や売れっ子俳優さんとなってしまった(笑)ムロツヨシさん演じる魔法使いメレブ。
魔法使いと言っても、使える呪文は毎回くだらない呪文ばかり(甘いものが食べたくなったり、ブラがズレてるような気がするとか、顎がシャクレるとか(笑))
でも知識は豊富なので、解説やツッコミ役に回ることも多く、意外にも一番頭脳明晰な人なのかもしれない。
ムラサキといつもケンカというかじゃれ合ってる姿が、仲のいい兄妹みたいで微笑ましい。
実際ムロさんとムラサキ役の木南晴夏さんも、現場ではとても仲が良かったみたいです。
いつもさりげなく、ヨシヒコのマントの襟部分を直してあげてるシーンがあって、多分ムロさんのアドリブなんだろうけど、メレブの優しさを感じられて好きです。
木南晴夏さんが演じる紅一点ムラサキ。最初はヨシヒコを殺された父の敵と思い込んで襲い掛かってきたけれど、ヨシヒコの優しさにほだされて、一緒に旅を続けることになった。
密かにヨシヒコのことが好きみたいだけど、ヨシヒコの方はムラサキがタイプではないのか(笑)他の女性にメロメロになってしまうたびにヤキモチ妬いたり呆れ果てたりしつつも、4人で旅をしていることが楽しいみたい。
他の3人はあまり変化がないけど(メレブのフェイスラインが丸くなったぐらい(笑))ムラサキはシーズン重ねるごとに、キレイで大人っぽくなっていく過程が観られます。
すごくカワイイ女優さんなのに、白目向いたりリアルなゾンビメイクされたりハゲヅラ被らされたり(笑)いろいろ容赦なくやらされているのに、一切恥じらいなく思い切りはじけているのが素敵です。
ムラサキは男勝りで口調も悪く、メレブや仏から「胸平」とからかわれたりと割とひどい扱いを受けているけれど、それでも可愛らしく見えるのがすごいなあ。
美人なのに躊躇なく思い切りギャグができる女優さんが、私は好きです。TRICKの仲間由紀恵さん、SPECの戸田恵梨香さん、時効警察の麻生久美子さんしかり。
他のドラマを観ていて、ギャグが上滑りしているというか…頑張ってコメディーしてます感が出てる女優さんがたまにいるけど、周りとの調和を図って恥じらいを失くして役に徹して欲しいなあ…と思ったりもするので(^▽^;)
この勇者ヨシヒコシリーズを観て、木南晴夏さんの演技力や意気込みがとても好きになりました。
あと福田監督作品には欠かせない俳優さんの一人、佐藤二朗さん演じる仏。
仏なのに神々しさの欠片もなく(笑)すごくゆるい感じの仏で、ある意味一番人間臭いキャラ。
メイキング映像の中で言ってましたが、佐藤さんの奥さんのご実家がお寺なので(^▽^;)婿がこんな煩悩まみれの仏を演じているのを住職であるお義父様に観られたら、離婚されてしまうかもしれないと話してました(笑)
佐藤二朗さんは、他の作品でも割とクセのある演技をされるのですが、この仏はよりクセ強な感じなので、まれにウザいと思われるかもしれないです(笑)
そしてもう一人レギュラーキャラとして、岡本あずささん演じるヨシヒコの妹ヒサ。
いつも最後に出てきて兄を心配するだけに登場してくる隠れキャラ的な存在。
シーズン重ねるごとに演技がお上手になっていきましたね(*^_^*)
この6人が中心となって進んで行く冒険活劇、どのシーズンもオープニングが、映像も曲もオシャレでカッコ良くて大好きなのです。
特にシーズン3は、シーズン1・2が大人気になってしまって低予算ではなくなったのか(笑)めちゃめちゃCGバリバリな上、曲を牙狼シリーズでもお馴染みのJAM Projectが担当していて、めっちゃカッコイイですo(≧▽≦)o
あのオープニングだけ観ると、仏も含めて全員強そうに見える(オープニング詐欺(笑))
映像もキャラ紹介の文字とか、歌ってるのがJAMプロだから余計に牙狼っぽく見える( ´艸`)
(その動画だけ見つからなかったので、観たい方は本編を観てね)
エンディング曲は打って変わってほのぼのとしていて、どのシーズンもヨシヒコを先頭に4人が並んで歩いている可愛らしい映像です。たまにメレブがムラサキにちょっかいかけたり、それを後ろからダンジョーがたしなめたりしてる感じがとても好きです。
基本ドラクエというゲームのパロディーでもあるけれど、いろんなドラマやバラエティー番組のパロディーも散りばめられていて、特に面白いなあと思ったのが、ドラクエと双をなしている大人気RPGゲームファイナルファンタジーの世界も登場した回。
ドラクエとFFの違いを面白おかしく再現されていて、どちらのゲームもやったことのある私は、そうそう!FFだとこうなんだよ!!と共感しながら観てました。
FF世界の主人公役を城田優さんが演じてて、FFパーティーの方々のビジュアルが、あのゲームのまま実写化され違和感なかったのがすごかった!!
日本人離れしたスタイリッシュなFF界の登場人物に城田さんを推薦したのは、山田孝之さんだったそうです(笑)
他にも金八先生や鉄腕ダッシュのパロディーだったり(笑)←テレビ局を飛び越えてそれやって大丈夫なのか?
ニッテレーとか相棒っぽいテレアーサとか、そこまでやっていいのか?許可は得てるのか?とか(笑)
TOKIOのモノマネの似てる似てないの差が激し過ぎだったりとか(笑)いろいろツッコミながら観るのが楽しかったです。
一番好きな回は、大地真央さんがゲスト出演したシーズン3の第7話ミジュコの村のお話。
この回は何回も観ました。これの未公開シーンが観たくて、シーズン3「導かれし7人」のDVDボックスを買ってしまいました(笑)
ホントはメイキング映像や未公開映像観たいから、全シリーズ揃えたかったけど、そこまでは予算的にね(^▽^;)
せめて大好きなミジュコの回の未公開シーンが入ってるシリーズ3を選んで購入してしまいました。
ミジュコの村の回は、いろんなミュージカルのパロディーが散りばめられていて、大地真央さん始め、ミュージカル界で活躍されている方々の素敵な歌声が聴けるのです。
それに負けじとヨシヒコ一行もミュージカル調で歌ったり踊ったり、特に山田孝之さんと木南晴夏さんはすごく歌が上手です。
宅麻伸さんも渋い歌声が素敵、撮影当時60歳という御年齢で、皆の足を引っ張らないようにと、必死でダンスの練習をされていたそうです。ムロさんのミュージカルシーンだけなぜか未公開(笑)なんでだろう?
ここからはネタバレもあるので下げて行きます。
シーズン1、2にも少しだけミュージカル調になる場面が出てきましたが、このミジュコの村の回は全編に渡ってミュージカルしていて、有名なミュージカル劇のパロディーが次々出てきます。
最初は呆気に取られたんですが、何回か観てるうちにどの曲もすごく良く思えて、覚えてしまうぐらい好きになってしまいました(笑)
「レ・ミゼラブル」「ライオンキング」「ベルサイユのばら」
「ウエストサイドストーリー(未公開)」「美女と野獣」「キャッツ(未公開)」
メレブのソロミュージカルシーンである「ウエストサイドストーリー」と4人が牢屋に入れられ猫にされてしまう「キャッツ」のシーンはDVDでしか観れないのが本当に残念。
メレブの歌唱力がひどいと言われていたけれど、あれはあれでメレブらしくていいと思うのになあ(笑)
特に牢屋のシーンは、すごく重要なセリフ等もあったのに、なぜにこれをカットしてしまったのだろう。
キャッツのメイクも多分すごく時間かかっただろうし、猫にされてしまった4人がそれぞれの個性のまま、ちゃんとミュージカルになってるのがすごく面白かったから、ぜひとも本放送でも入れて欲しかった。
メイキング映像でやってたのですが、ムラサキがアンドレになってオスカル(本物の元タカラジェンヌ)と一緒に歌って踊るシーンもすごく好きでした。木南さんめっちゃ歌上手い(*´ω`*)
このシーンのバックダンサーの中に木南さんのお姉さんがいらして、木南さんが宝塚メイクしてるのを見て泣きながら福田監督に「子供の頃姉妹でベルばらごっこしてたんです~夢が叶いました(ノД`)」と言ってる姿が印象的でした。
そして最後は大地真央さん演じるレオパルドとその配下の者達、ヨシヒコ一行と仲間になった魔物全員で大フィナーレソングを歌い踊るシーン。
この踊りを覚えるために、キャストの皆さん撮影後夜中近くまで練習していたそうです。
日本の村っぽいところで、洋風の恰好した人や勇者の恰好した人、魔物たちが踊ってる姿は異様かもしれないけれど、皆が高らかに勇者ヨシヒコの思いを歌い上げて踊ってる姿は圧巻で感動します。
最後ヨシヒコのソロ歌唱のところ、圧倒的主役のオーラが出ていてすごいなあと感心します。
この歌が純粋にいい歌なんだよなあ~(*´ω`*)
元タカラジェンヌでもある大地真央さんの男役から、魔法が解けたあとの変わり映えも見事で(笑)
「そこに愛はあるんか?」のおかみさんでお馴染みのCMを彷彿させる大地真央さんのすごさを見せつけられました。
いろいろ思い悩んだり、右腕が痛かったり、元気が出ない時このミュージカル回を何回も観て「戦え我らの勇者~~♪」と口ずさんでました(笑)
勇者ヨシヒコシリーズ、大人気なドラマだというのは知ってましたが、自分が観てハマってその理由がわかったような気がします。
メイキング映像を観て、すごくキャスト陣もスタッフさん達も楽しんで作品作りをしていました。
ゲスト出演されて「大好きなヨシヒコに出られてすごく嬉しい」と言ってる人達が何人もいました。
放送では数秒しか映らないモンスター20体を全てダンボールで作り、撮影に間に合わないから他のスタッフやキャストの人も手伝っていました。
すごく作品に対する愛情が溢れていて、それを観て好きになる人がたくさんいるんだなあと感じました。
休職中いろんなドラマ作品を観たけれど、一番ヨシヒコを繰り返し観ていたのは、現実逃避ではないけれど、あまり深く考えずにヨシヒコたちが冒険している世界に浸って笑えて一息つけたからなのだと思います。
思えば私の人生でピンチだった時、必ず助けてくれる存在がありました。
それが今回勇者ヨシヒコシリーズだったのかなと思います。
骨折して落ち込んでいなければ、この作品を観ることもなかったかもしれないし、観てもハマっていたかどうかわからない。
出会うべくして出会ったタイミングだったんだなあと、感謝しています。
まだ揃えてないシーズン1と2のDVDも、購入できるときが来たら買って楽しみたいと思います。
ピンチを救ってくれてありがとう、勇者ヨシヒコよ(-^□^-)