ジムのホワイドボードには毎日、その日のスパーリング予定表が貼り出されているのですが、
今日の午後6時以降はまさに分刻みのスケジュールといった感じで凄いことに。
戸髙秀樹ジム、渡嘉敷ジム、ヤマグチ土浦ジムから出稽古に来て下さり、
ジムは活気に満ち溢れていました。
その中で今回焦点を当てたのはこのカード。
HN「中の」こと中野晃志師範 (S・フェザー級)から「角海老の松岡修造」という
非常に言い得て妙な称号を授かった、”心の一部がHOTHOTな男”下川原雄大 選手と
日本ウェルター級1位井上庸(ヤマグチ土浦)選手のランカー対決です。
ブルファイタースタイルの井上選手が持ち前の馬力を活かして、下川原選手のアゴを跳ね上げれば
負けじと下川原選手も得意の右アッパーなどカウンターで迎撃。白熱のスパーが展開されました。
スタイルが対照的な両者は6回戦時代の06年4月に対戦。その時は判定で井上選手に軍配が上がりました。
「一度、土をつけられた相手とスパーリングをするにあたり、やはり特別な感情が去来する?」と聞いてみたところ、「あれから数えきれないほどのスパーをこなして、今では顔見知りになっているし、そういうのはないですね」と、ライバル関係にある井上選手に対しても良い意味で胸を借りるという気持ちでスパーに臨んでいる下川原選手。
「距離を潰すのが凄く巧い」井上選手とガチンコスパーをこなすことで、懐の深さを利したアウトボックスには磨きがかかり、己が志向するベクトルにも確たる手応えを覚えているようです。
現時点では下川原選手の次戦は決まっていませんが、井上選手とのスパーは8月中旬から週3回のペースで既に40ラウンズを消化。今後も30ラウンズほど上積みされる予定と聞きます。
ちなみに井上選手は9月26日(土)に地元・つくばカピオでインドネシア同級チャンピオンのジャック・マカンを迎え、10回戦を行う予定です。おそらく井上選手にとってはタイトルの前哨戦。注目の一戦です。
「いつ試合が決まっても全く問題ない。早く決まって欲しいです」
夏の終わりに差し掛かっても、”熱血漢”下川原雄大から迸る熱さは衰え知らず。ライバルと切磋琢磨したひと夏の経験は近い将来、きっと実を結ぶに違いありません。