このプロジェクトは、平成という時代にまで遡った話になります。
かつてエイプ50というバイクに乗っていたムーさん。
シートはフカフカで座り心地いいのに、乗っているとケツが痛くなるという慢性的な悩みを抱えていて。シートを社外品に交換した事で一旦解決したような感じになったものの。なんやかんや最終的にノーマルに戻すという。
何でこんなに柔らかいのにケツが2つに割れるほど痛くなるのか、検証した結果。
この形状に問題があるとムーさんは気づきました。
実はメーカーにはユーザーに座らせたい位置というのがありまして。
その位置が最もクボんだ形状になっております。
エイプ50の場合、青矢印の位置になるのですが。ココに座るとけっこう前座りになるんです。
ってなるとそれよりも後方に座るという事になりますが。
それはもうドコに座っても前傾斜になっているという事です。
傾斜が浅く、シート柔らかいので、座ってすぐ何か異変や違和感を感じる事はないのですが。だいたい乗って30分も経過すると。ケツに擦れるようなシビれのような症状が起きるんですね。
同じ姿勢によって起きる、圧迫によるうっ血という判断をその時にしちゃいがちなのですが。実はそれはそうじゃなくて。
わずかながらにお尻が前に前にズレようとしているチカラが加わっているんです。
繰り返されるブレーキによる減速Gも影響しています。
加速Gに関しては。所詮50ccだもんですから、後ろに引かれるほどの加速なんてほぼ皆無というか。そもそも公道を走っていて尻が後方にズレるほどの加速なんて意図的でもない限り起きない。
こんな経験ないですか？バイクで上り坂に停車中。お尻がラクって。
それはもう確実にシート形状が原因です。
というわけでムーさんは意を決して純正シートのアンコ抜きに当時挑みました。
ほんとちょっなんですよ。座るメインスポットを平らにしただけっていう。
(ﾟ∀ﾟ)ぜんっぜんケツ痛くなくなった！メーカーに勝った瞬間だったねw
まぁそんな前例がありつつ。現代の話に戻りましょうか。
レブルのシートです。
純正のわりにけっこう攻めたシートになっていまして。座面を極力下げるために。スポーツ系じゃない純正シートにしてはクッション材が薄いシートだと思います。
(この写真で見るとそれなりの厚みに見えるかもしれませんが。合皮の浮いている部分や、サイドの下に巻き込んでいる部分で厚そう見えるだけで。思ってるより薄いです。)
おかげで座骨が地味に痛いというデメリットも無くも無いのですがw
座らせたい位置も、真ん中よりやや後方となっており。エイプよりはるかに考えられた設計になっております。
ただ合皮の突っ張りのせいでちょっとわかりにくいのですが。オレンジラインのゾーンがほぼ水平に近い構造になっておりまして。身長に合わせて座る位置を変えられるという。非常に考えこまれた設計になっております。
んが。そんな天才的なシートでもムーさんには不服があるというかw
(ﾟДﾟ)背低いくせに、限りなく後方に座りたい人なんですよ。
なんでかっつうと。
①座面が一番広い場所にお尻を乗せたい。
②乗車姿勢(上体)がやや前傾になるので、運転している姿が前屈みでカッコイイ。
③ミッドコントロールながら膝が90度よりも浅くなる気がする。
まぁこんな理由なんです。
※どうでもいい情報ですが。シート後方のバーに座ると、ムーさんの脚だと完全にフォアコン状態ですw
シート後端に座ると。反り上がった部分に丸いお尻がピタッとハマるような感じになっているんですね。それはそれでイイんですけど。
(・ω・)ムーさんアンチニーグリッパーじゃないですか。
軍配持った戦国武将スタイルでレブルに乗りたいので。どうしてもケツを後端に固定する手段って、ステップの脚力になってきちゃうんです。
信号で足付いたり。強ブレーキをやっているうちに。だ～んだんケツが前に前にズレるんですね。そうするとエイプほどじゃないにしろ、1時間も連続運転すりゃ～地味にお尻がヒリついてくるんです。
でレブルと言えば。ライバルはハーレースポーツスターシリーズしかいないじゃんwww
過去に実はハーレーとほぼ同じサイズってネタで使った時の比較画像で見てもらいたいんだけど。
シート形状に注目して。アイアンもフォーティーエイトも、もうお尻のハマる位置がほぼ固定なんです。こうやって見比べると、レブルって前傾気味のシートに見えるでしょ。
で！これもう最近じゃなくて乗って数か月で感じていた事なの。
(´・ω・)なんかこぉ～。おちりがピタッと後端で固定されるような、前反り(後傾斜)が入っている社外シートみたいなのって無いのかなぁ～。って。
意外と無いんだ。
試しにね。もしもって事で。画像の切り貼りでアイアンとフォーティーエイトのシートをまんまレブルに当てがえてみた。
アイアンはヤボすぎるw。フォーティーエイトはギリ無くもないけど純正の方が合うなw
(ﾟДﾟ)何でもやってみるもんだ。
でね。そんな話を先日、大阪のとあるマフラー屋さんに「こんなのイイなって思っているんです。」って言ったらさ。
「ワイは181cmの超ダンディな長身やから、純正シートで何の問題も無いわ。ムーさんがただチビで中肉で短足なだけやろ。」みたいな事言われちゃって。※事実と若干異なります。
(ﾟДﾟ)・・・。
いや。そもそも言い返すような材料がムーさんには無いので。まずは何かしら結果を出さないとダメだなって思って。やるだけやってみようって一念〇起したんです！
考え方は主に2つ。
①シートの前方を持ち上げ、逆反りを設ける。
②おちりが後端で固定できるように、シート前方にアンコ盛りをする。
この2つをベースに、ムーさんの中で最もベストな答えが出せるシャワー中にこれを考えていたんですね。
カンタンそうなのがシートの前方を持ち上げる方法。
たぶん実行はそう難しくないと思ったのですが。問題は空いちゃう隙間。
それはまるでボンネット半開きのような。あれ？シートちゃんと入ってないよ？みたいな。
それを隠すための手段をアレコレを考えた結果。ボツ！
となるとシートのアンコ盛りだが。アンコ抜きとはまた事情が違ってくる。
適した材料が入手出来るか。どうすればうまく削れるか。合皮はうまく張れるか。
失敗する事も踏まえ。いろいろ考えて。
出した答えは!?
そして風呂から上がって考えがボヤける前に楽天市場をチェック！
これはもうコレを買わないと何ひとつ前に進まないだろう！
というわけで今回はプロローグ。次回が本編です。
