先日、8年使用した長財布をやめて、ミニ財布に替えたってお話書きましたけど。
その後コイツはどうするんだって話で。
一応ブランドモノなので売り物になるっちゃ~なる。
でも8年も使っているとムーさんの怨念が込められているので、この先、他人に使われたいと思わなんですよ。
捨てるのももったいないけど、かといって取っておいても意味が無い。
断捨離心情としては切り刻むか燃やすかして葬りたい気持ちも無くもないが。
(・ω・)実はもうコレ買ったころから考えていた構想がありまして。
コイツの任期が終わったらリメイクしようってずっと思っていたんですよ。
つうわけでまずウォレットロープは切り刻んで金具(トリガースナップ)だけ回収。
長財布本体はステッチ解いて分離。
中のカードスロットの使い道はただいま検討中ですが、今のところ思いつかず。
今回使用するのは外張り?フラップ?なんて呼ぶんだろ。
長年使っていた事もあり、そのままではヘロヘロで使い物にならないので。
裏側にベタッと床革(とこがわ)を貼り付けます。
革の表面を吟面(ぎんめん)。革の裏面を床面って言うんですけど。床革ってのは裏も表も床面の革の事を言います。
通常、鞣(なめ)したままの革って厚みが5mくらいあって、それを漉(す)く事で適切な革の厚みになるのですが。要するに漉いて切り落とされた方の革。食パンのミミみたいなものです。
市販の革って用途に応じて0.8~3mmくらいの厚みがそれぞれあって。厚みを持たせたい場合や、芯材(強度や硬さが欲しい時)に床革を使用したりします。
(・ω・)ムーさんはだいたい張り合わせには木工ボンド使いますね。
何か木工ボンドってあまり強そうなイメージ無いと思いますけど。その接着用途である木や紙や革に使用した場合、すごい威力を発揮します。
木工ボンドの良いところって、標準と速乾の2種類がある事。それから水性であるところ。
変なトコに付いちゃっても水で拭けるし。手に付いても洗い流せます。安価だしどこでも手に入るし。ネバネバしないから非常に扱いやすい。
塗り伸ばすヘラとかに付いてもすぐ拭き取れる上に、乾けばパックみたいに剥がせる。
マジで革製品の接着には木工ボンドしか勝たん。
で乾いたら余計なとこ削ぎ落しまして。この元々のミシン穴を利用して再縫製しようと思ったのですが。やっぱ手縫いでこのピッチ&細さ&外周距離はキツいと思ったので、ミシン穴に沿って更にカット。
コバ面(断面)をヤスリがけして形を整え、
4mmピッチで新規の目打ちをしました。
あとはYouTubeでも見ながらチクチクと縫う作業です。
縫い終わったら最後にコバ面をトコノール(磨き仕上げ剤)で仕上げて完成です。
(本当はもう少し地味な細かい作業あるけど内容ハショりました。)
(・∀・)出来ました!
マウスパッドです!
すばらしい再利用方法だと思いませんか?何たって自称ヘヴィーブロガーのムーさんはほぼ毎日のように使用するモノですからね。革製品って毎日のように使ってナンボなんですよ。
たま~にしか使わないものに革使うなんてホントもったいない。毎日使って経年変化を楽しむ。共に老いてゆく。それが革製品の良い所です。味です!
おそらく革好きの方はご存じでしょうが、この革ブライドルレザーです。
もともと馬具用に作られた強度に優れた革です。繊維で言う帆布や刺子。
イイ革の財布=コードバンだと思っていませんか?あれはたしかに高級な革で非常にきめ細かく美しいですけど、あれ実は床革です。床革のすごく良いところ(馬のおしりの革)を、磨いたり表面コートしたりしてあのエナメルのようなツヤを出しているんです。
ブライドルレザーは使えば使うほど美しいツヤが出るようになりますが。コードバンのツヤは最初がピークで、だんだんツヤが無くなっていきます。だって吟面が無いからね。
(・∀・)ブライドルレザー最強!
元の厚みが1.5~2.0mmくらい。
そして現状が実計測で4.5~5.0mmあるので、3mmくらい床革で盛った感じですね。
(´ー`)5mmもあるとねぇ。縫うの大変なんだ。やるとわかるよw
でもこれくらいブ厚い方がグッと引き絞りが利くから縫い甲斐はあるw
ちなみに終始右下に写っている何だかわからない打刻はねぇ。イカの絵なんだ。
革蛸(かわたこ)ってブランドの左利き用レーベルで。革烏賊って言うの。
これ今や当然無いレーベルなので激レアの打刻です。だからこそ手放したくなかった。
さ!これからまだまだ使っていくよ~ぉ!