スコーピオンロッド修復 |  左利きの雑記。

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釣具屋さんにわりと普通にあるモノでけど、新うるしです。

 

でも後々調べたらこれうるしじゃないらしい。うるし科の植物から作られた樹脂。

つまりうるしによく似せた樹脂w

 

クリアーが欲しくてクリヤーを選ぼうとしらた、クリヤーとは別に「本透明」という色がある事に気付き、クリヤーの方がキレイな印象だったのでクリヤーにしたら

だいぶ茶色くてガッカリwww

 

はい、天然樹脂なので、無色となったらこの色なんですよね。

本透明っていうのがコレを脱色した色になるんだと思います。

それでも無色じゃないんですけどね。でもコレは想像以上だった。

 

ま~茶色いのは想定の範囲だったので、いいっちゃいいんです。

 

 

さてこの樹脂塗料。いったい何に使うために購入したのかと言いますと。

 

ムーさんのスコーピオンロッド(約25年前に購入)を修復しようと思いまして。

釣り知らない人から見れば何のこっちゃいわからないと思いますが。

ガイド(釣糸通す環)を止めている部分が劣化でみすぼらしくなっていたんですよ。

矢印の部分。白くヒビ割れているというか浮いているというか。

ココですねぇ。細い糸がグルグル巻いてあってですね、それを樹脂で固めた部分なんです。

 

ここの劣化がすごく古臭く見えて気になったので、修復したかったんです。

 

 

で修復後がこんな感じ。

もともとロッドが深紅なので、茶色い樹脂でもさほど目立たないんです。

ややオーバー気味に塗り込んでおきました。

 

仕事で使っている塗料だと、硬すぎてですね。竿がしなると同時にバリッと割れる心配があったので、適度に柔軟性がある塗料が良かったんですね。だもんでコレにしました。

 

 

んで何で今さらそんな古いロッドを修復したのかと言うとですね。

コレなんです。この金のリング。「ゴールドサーメット」と言う素材です。

その当時としては最上級のガイドで、高級ロッドはみんなコレ使っていたくらい良いガイドだったんですけど、この後に「SiC(シリコンカーバイド)という新素材が出てきまして、それ以降の高級ロッドにはみんなSiCリングが使われるようになりました。そして今でも上・中級クラスのロッドにはSiCリングが使われているんです。けど今は更に新しい「トルザイト」という新素材が出来たんですね。これが昨今の高級ロッドに使用されているワケです。

 

じゃあゴールドサーメットはどこに行ったのか?使われているロッドは無いのか?

 

無いんです。何たってゴールドサーメットリング自体が生産終了しちゃっているんですもの。

え?もう利用価値が無い素材なの?って思うじゃないですか。

どうやらこのリング。生産コストが高いらしいんです。

ガイドリングってすんごい硬い素材で、セトモノに近いようなモノなんですね。すると擦れには非常に強い反面、衝撃に弱いというデメリットがあり、ぶつけて割れるなんて事があったりするモノなんです。

その割れやすいガイドに金属の特性も入れて頑丈にしたのがゴールドサーメット。

つまり衝撃に強く金色でカッコイイというメリットがあったんですけど、SiCのメリットには及ばなかったという事で生産終了になったみたいです。

 

という事はもう欲しくても中古かデッドストックでしか手に入らない。

(´ー`)希少価値が高いロッドになったワケですねぇ~。

だからって飾るワケじゃないので、せめて古っちさを解消しようかなと思ったワケでございます。

 

スコーピオンロッドが折れたら飾るかもねw