旅空~そらとあおいの世界大冒険~
アメリカ・ニューヨークの日々・前編
2015年9月
メキシコより、ニューヨークの「ジョン・F・ケネディ国際空港」へ移動。
そらの後ろ姿がすっかり旅人(笑)
到着が夜遅かったため、今夜は空港内のイスで就寝。
そらはもう慣れたもので、自分でテキパキと長袖に着替え、タオルケットを出して
(これ、赤ちゃんの時に使っていたガーゼケットだ)
枕になりそうな物も探し、「じゃあ僕もう寝るね」と。
どこでも寝る体制を整える。手際が良い。すっかり旅人(笑)
テレビや映画で見る、漫画でも出てくる、マンハッタン。
世界の中心とも呼ばれる街。
宿はセントラルパークから少し歩いたところ。
何もかも高いので、少し歩いてもなるべくリーズナブルな宿へ。
宿の目の前の交差点の電柱に、数匹のネズミが、グルグルグルグル回っていた。
わ!キモ!と思ったが、NYで見るネズミはちょっとオシャレに見えるのは何故だ?笑
子供たちは「みてー♪ネズミだっ♡」と。
そらとあおいにとっては、ドブネズミもミッキーも同じ認識らしい。
他の国でネズミが走っていた時も、大喜びで追いかけてた。。
メキシコ・カンクンで一緒だったじゅんが一足先にNYに来ており、
セントラルパークの噴水の所でヘアカットをすると聞いていた。
カンクンで飲んだくれていたじゅんとはまた違う一面の彼に会いに行こうと
若干時間ギリギリになったがダッシュで向かった。
けど、俺らの「噴水まちがい」で数ブロック先の違う場所に着いてしまい、
走って走って走って向かったが、もう時間は過ぎてしまっていた。。。
残念。。。
そらも「じゅんくんのお仕事を見るために‼‼ ママ急いで‼‼」
と、体力ない嫁に声がけをしながらめっちゃダッシュしてた。
でもまたいつかどこかできっと会える。
そらはこの旅で、こういう感覚を自然に身につけていた。
(実際、帰国後日本で2度の再会を果たした)
「またいつか」は、必ずやってくるとは限らない。
なので「今この瞬間」を大事にする事が重要であるが、旅をしていると
出会いと別れがものすごい速さで交互にやってくる。
別れる時、
「さようなら」
ではなく、
「良い旅を!またどこかで!」
とお互いに声を掛け合うことが多い。
そらも、この後者の声がけの感覚になっていたんだろうな。
今回再会出来なかったのは残念だったが、そらは「パパとママなんで間違えたの!」
と責める事をせず、おきてしまった事実を受け止めて、
それも何かの巡りあわせと捉えて切り替える。
そこまでしっかり考えてはいないと思うが、何かトラブルが起きた時に
いつまでも「何でこうなったの」「誰が悪いの」という所に留まらず、
じゃあどうする?だからどうする?という脳みそに自然になっていったような気がする。
旅に出て9ヶ月。
俺も嫁も特別旅慣れた人ではないが、少しづつ移動しながらも
家族でそれなりに色んなモノ・コトを見てきた。
そして一番興味深かったのが、子供たちの変化。
最後の国・アメリカに来て、子供たちが「じゃあどうする?」の脳みそに
なっていることに気がついた。
そんなこんなで、気を取り直して街を散策。
写真が残っていないが、この並びにデカい「トイザらス」があり、
嫁と子供達はしばらく入り浸った。
動く巨大恐竜がリアルすぎて、近くを通るたびにあおいは号泣していたらしい。
実は、俺たちが滞在している途中で、「9月11日」をむかえていた。
特に日程を狙っていたわけではないが、これも何かの縁と、
ワールドトレードセンターに足を運んでみた。
「アメリカ同時多発テロ」と呼ばれている日から、ちょうど14年後。
追悼式典のようなものもひらかれており、ここから先は関係者・親族のみの入場
という場所もあった。
色んな説が流れているが、実際ここで沢山の人が亡くなった。
飛行機に乗っていた人。ビルの中にいた人。瓦礫に埋もれた人。ビルが崩れて落下した人。
どんな説があっても、亡くなった人々はその日まで普通にご飯を食べたり
テレビを見たり過ごしていた人たち。
また救助に向かった人も大勢亡くなっている。
当時この街にいた住民・観光客も、突然の事態に大変なショックを受けただろう。
大人も、子どもも。
この日は、色んな人が、現場で色んな関わり方をしていた。
当時を忘れぬようにとアートで表現している人や、
メッセージを書き込む人々。
我が家も混ざって書き込みを。
3人、近い(笑)
少し離れた場所には、消防車を無料で見学出来るところがあった。
NYでも、公園で沢山遊んだ。
でもなんかオシャレ♡
まだまだ満喫するぜ、NY♪
《編集後記》
そらくんが「なぜ?」ではなく「じゃあどうする?」という思考に変わったというエピソードが
旅がリアルに生きる力を学び実践し身についていることを教えてくれます。
なぜ?という問いは過去の情報から答えを探し、なぜの後には否定的な言葉が続くことが多いですが
「じゃあどうする?」という問いは未来を想像し前向きで創造的で行動的です。
私達の日常の中でも様々な事象が起こりますが、起きた事実は1つ。
そこに対していろいろな解釈がありますが
自分も周りも幸せに導く言葉「じゃあどうする?」で未来を創造していきたいですね。
そして目まぐるしい「出会い」と「別れ」
「さようなら」ではなく、「また次に会う時まで元気で幸せでいてね!」と思う気持ち。
今、目の前の人を「他人」ではなく「友人」として接すること。
これはある世界を旅するカメラマンから聞いたことなのですが、
初めて会った人にも心の扉を全開にして、自分の親や友達と話しているような気持ちで話してみて、と。
瘧師社長も奥様もオープンマインドを最初から持っているので
お子さん達もそれが当たり前になっているのでしょう。
そして9.11。この日の衝撃は本当に大きなものでした。
公園で現地の人々の日常に触れる場面も印象的です。
その土地の「日常」や「歴史」に触れることもより深く、心に響き残ります。