以前のブログで、プロとは専門的な知識や経験が
あるというではなく、逃げない覚悟を持っているかだ、
と書いた。
社内や社外との付き合い方も含めて、前提となる
知識や経験も、必要なのは当然だ。
だた、年々その比重が変わってきている。
別に今居る会社だけがそうなのではないと思うが、
今までの経験値や成功事例で、判別できないこと
が多くなっている。
そうなると、流行の地頭力を鍛える前提で、
逃げない覚悟・背負う覚悟が必要となる。
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私の場合、この地頭力については、致命的に欠如している
という問題点がある。・・・かなりの課題だが・・。
その逃げない姿勢を、K課長の対応に見ることとなった。
先週末に、同じ営業部のK課長より、ヘルプの連絡。
詳細な機器の状況の説明は省くが、かなり危機的な状況
である事だけは分かる。
結論からすると、アンラッキー、レアケース。
そして、通常の守備範囲ではない。
(この要素については、また後日書く。)
発生は木曜日の夜。現状復帰のリミットは、どんなに
最悪でも日曜日の朝。
旦那さんが亡くなって、一周忌の式典で利用する
ファイルが入ったハードにアクセス不能。
K課長が直接の原因ではないにしても、間接的には機器に
触れて、配線の整備などを行っている。
現象が起こったのは、その直後。
相談の結果、金曜日に同行のはずが、ある現場の対応が長引くは、
電話でのアドバイスの結果、1.2Gのデータがとんでしまった
お客様の対応など(これも、お客様にとってはこちらのせいという感情)、
17時の段階で対応2件持ち。
同行できず。
現場は豊洲の高層ビルにあり、PHSはつながらない。
何度か現場に直接連絡を入れる。そのたびに出る奥様は、
もうテンションあがりっぱなし。
泣き叫ぶ声をなんども電話口で聞く。
(いまどき、ドラマでも聞けないような声だった・・)
後で聞くと、いつ旦那様が戻ってもよいように、寝室なども
その当時のままをキープし、部屋中に写真があるらしい。
こちらに全面的に責任があるとは言い切れないが、関係ない
と突っぱねる内容でもない。
保守サービスにも加入してもらっている。
その時はまだ解消できる可能性あり、と踏んで会議なども
あったため、神田の事務所に戻り遠隔操作を行う。
ところが・・・解消せず。
他の対応も含めて、9時30分に机から離れられる。
徒労感と無力感にしばし、どっぷり浸かる。
すぐに終わらせ会議に出ると言ったまま、3時間近く机を
離れることはできず。W課長の会議に出席できなかった事への、
お詫び。状況説明は・・まあ・・簡略にとどめる。
K課長は事業推進などを通して、メーカーの担当を見つけ、
新潟のサポートセンターの担当とも話すが、メーカーの明日の対応
は難しい事が決定。
K課長は奥様がお祈りをするとの事で、明日の朝一番で対応する
事になる。
翌日こそは同行したいと思ったが、他事業部の研修で
講師もどきを行う予定。
通常3人のところ、1人休みが確定しているので、
欠席はできない。
金曜日の夜にできることは、取り扱い説明をダウンロード
し、ネットで事例を探すこと。
しかし、有効な手段は見当たらず。
疲れきったK課長も事務所に戻り、可能性があることなど
を打ち合わせ。
そして土曜日。
K課長、いろいろあった様だが、とにかく解消させた!
その対応を褒め称えていると、一言。
K課長「いや~、24時間ぶりにメシが食えるよ!」
そこまで思いつめるのもどうかとも思うが、この一言が
彼の覚悟の度合いと人柄を感じさせるのに十分。
もっとも最悪のシナリオも考え、サルベージ会社で対応が
早いところの打ち出しも渡していた事も思い出し、その
準備が無駄に終わったことに胸をなでおろす。
でも今回は結果的に解消したが、いつもそうとは限らない。
まとめて報告すると、ネットワークのアクセス不可だった
ものが2日かけて解消。・・・とだけなる。
K課長の姿勢は、己の行動を見直す機会も与えてくれた。
支社内では唯一の同期、Kの覚悟、しっかと見届けた!
・・私も月曜日の朝からの対応、頑張ろう。(ノ_・。)