欅坂ブランド

ただでさえ下剋上の厳しいカウントジャパンＴＶ週間シングルランキングを見ていて、欅坂４６はアイドルではあるが、既にアーティストとしても認められているのではないかと感じました。理由は週間シングルランキング３０に表題曲３曲全てがランクインしているからです。勿論、紅白歌合戦というお化け番組出場の影響が大きかったと思うが、多くの有名アーティストが褒め称えていることの影響も大きいと思います。

例えば紅白歌合戦だけをとってみてもＴＨＥＹＥＬＬＯＷＭＯＮＫＥＹの吉井和哉が自前でサイレントマジョリティーと二人セゾンのＣＤを買ったと言って、見せたのである。ＮＨＫでこういう映像は考えられない話で、生放送ならではのハプニングなのだろうが、大きなＰＲになった。またウラトークチャンネルで、Ｔ.Ｍ.Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎの西川貴教がサイレントマジョリティーを熱唱して見せたのもロックファンにアピールできた出来事だった。

更に紅白では初出場アーティストを紹介する場で、ＫｉｎＫｉＫｉｄｓの堂本剛の衣装と欅坂４６の衣装の色が被った事が話題になりました。本番でもＮＨＫの強い要望により、堂本剛が欅坂４６と丸被りの衣装を着せられて一人だけ紅組の欅坂４６の横に立たされるという演出をさせられました。ねるが堂本剛を指さして驚くという小芝居をしたのですが、放映時間が一瞬だったので、紅白の裏側を紹介する番組で堂本剛が不満を言っていました。

今までも明石家さんま・森山直太朗・スガシカオ・小島瑠璃子・ピコ太郎・ベッキー・広瀬すず等が欅坂４６を絶賛していました。元アイドルでも大島優子は本番前にモチベーション上げるのにサイレントマジョリティのＭＶを観ているし、現役アイドル指原莉乃は長濱ねるのファンを公言している。意図的にクールな曲を作っている秋元康と、天才ダンサーＴＡＫＡＨＩＲＯの組み合わせの上に、バレエやダンスの経験者が多い欅坂４６ならではの現象だと思います。

1⃣　週間シングルランキング（女性アイドルグループ）

　３位　二人セゾン（欅坂４６）・・・・・１１/３０発売

　５位　僕以外の誰か（ＮＭＢ４８）・・・・・１２/２８発売

　７位　サヨナラの意味（乃木坂４６）・・・・・１１/９発売

　８位　サイレントマジョリティー（欅坂４６）・・・・・４/６発売

１４位　世界には愛しかない（欅坂４６）・・・・・８/１０発売

２４位　Ｇｉｒｌｓｂｅａｍｂｉｔｉｏｕｓ（ハニースパイス）・・・・・１/３発売

２８位　ハイテンション（ＡＫＢ４８）・・・・・１１/１６発売

※４月や８月に発売された曲が入っている事自体、アイドルソングとしては通常有り得ないし、しかも全ての曲がランクインしている事が奇跡的だ。

2⃣　Ｙｏｕｔｕｂｅ再生回数（女性アイドルグループデイリーランキング）

①サイレントマジョリティー（４,０１６万回）

②二人セゾン（９２５万回）

④サヨナラの意味（６６８万回）

⑤ギミチョコ（６,５４９万回）

⑦恋するフォーチュンクッキー（１０,７７８万回）

⑧世界には愛しかない（９６２万回）

⑮裸足でＳｕｍｍｅｒ（８２７万回）

⑰語るなら未来を・・・（５１１万回）

⑲ヘビーローテーション（１３,１３７万回）

⑳ＦｏｌｌｏｗＭｅ（５,０７８万回）

㉕フライングゲット（４,９４８万回）

㉙Ｅｖｅｒｙｄａｙ、カチューシャ（５,８０９万回）

㊼ポニーテールとシュシュ（６,３６１万回）

※ベスト５０にはサイレントマジョリティーを上回る曲は７曲しかなく、１００位以内にも５１番目にももいろクローバーＺの行くぜっ！怪盗少女の４,１５８万回しかない。今のスピードなら歴代３位に躍り出るのも時間の問題だろう。しかも世界には愛しかないと二人セゾンも１,０００万回再生目前だ。更にカップリングの語るなら未来を・・・さえも５００万回再生と、正に破竹の勢いだ。

3⃣　レコチョクダウンロードランキング

サイレントマジョリティーはレコチョクダウンロードランキングも６位と、握手系のアイドルグループでは有り得ない位置にいて、勿論女性アイドルグループ唯一のランキング入りだ。しかもこの曲は４月６日にリリースした曲ですから、アーティストでも普通は有り得ない現象だ。紅白歌合戦出場の恩恵がここにも表れているが、かと言って他の女性アイドルグループは全く入っていないからサイレントマジョリティーが神曲という事だろう。

4⃣　ＮＨＫのＪ-ＭＥＲＯランキング

ＮＨＫのＪ-ＭＥＲＯランキングで、新人アイドルとしてＣＤアーティストのＣＤ売上１位になっていましたが、海外でも少なからず反響があるようです。下はインドネシアの新聞ですが、けやき坂４６にはインドネシアからの帰国子女潮紗理奈もいますが、ねる以上のＧｏｏｇｌｅ検索数を誇っています。通常なら考えられないが、海外からのアクセスが多そうです。他にもイギリス帰りや台湾帰りのメンバーもいますから、メンバーは海外公演をしたいと言っています。

5⃣　メンバーの魅力

欅坂４６は謙虚・優しさ・絆をモットーとしているから控えめで大人しいメンバーが多いが、実は才能豊かなメンバーが多い。そこで現時点で突出していると思われるメンバーを一部紹介します。

①　平手友梨奈（１５）

普段は少し大柄の可愛い女子中学生なのだが、一旦ステージに上がると憑依する。山口百恵の再来とよく言われるが、他には思い当たらないくらいだ。バレエをやっていたからダンスのセンスはあって、ソロダンスは絵になる。声が良くて、低音から高音まで透き通るような声且つ力強い声だ。そして何より凄いのが表情で、その卓越した舞台度胸と相まって凄みまで感じる。しかし、ステージを降りるとどこにでもいるような中学３年生に戻る。

その魅力は一流の写真家も認めており、立木義春はナチュラルな平手友梨奈を表現し、篠山紀信は清純で等身大の平手友梨奈を映し出し、荒木経惟はその青いが刺すような色気を切り撮った。中学生でこの３大巨匠の被写体になった人間はいないと思う。個人ＰＶで無敵を誇るねるが、怪しいＳＭの世界を表現したてち浪漫には未だに後塵を拝している。秋元康が言っているが、クリエーターの想像を掻き立てるのが平手友梨奈だという言葉の通りだ。

雑誌のグラビア登場は乃木坂４６のトップクラスと引けをとらないほど登場している。ＴＶも度々登場し、受け答えもしっかりできている恐るべき中学生センターだ。アイドルとしての存在感や実力はもうトップクラスと言ってもいいだろう。サイレントマジョリティーという神曲があったにせよ、平手友梨奈がいなければこれほど欅坂４６が注目されることも無かっただろう。最終選考会後の記念写真でセンターに立っていたから抜きんでいていたのだろう。

②長濱ねる（１８）

遅れて加入した為にドラマになったが、最初から加入していてもＮＯ２の位置にはいただろう。平手友梨奈は最初から人間不信なのかもしれないが孤高の存在で、故郷の話は殆どしない。志の高さが他のメンバーと違い過ぎて浮いた存在だった。そんなてちを結果的に救い出したのがねるだから、ある意味今のてちがあるのはねるのお陰の部分も多いと思う。詳しくはリンクをお読み頂くとして、「絶対にこの子を守ろう、支えよう」の言葉は大きかった。

長濱ねると平手友梨奈：http://ameblo.jp/kablogkun/entry-12155504769.html

エースを支えたという意味でねるの存在は大きいが、ねる自身も正にスーパーアイドルだった。欅坂４６初代インテリ女王に選ばれ、出演したゴールデン３時間クイズ番組では１００万円獲得の一翼を担った。ファッションチェックではダントツの１位になって初代おしゃれ番長になり、欅坂４６メンバーとしては初めて男性ファッション誌にも登場した。運動会では五島列島時代の自然児ぶりを発揮し、大活躍した。書を納めた田無神社の年始客が例年の倍になった。

長崎時代は合唱のピアノ伴奏をし、読書感想文コンクールで最優秀賞を取り、セミプロも出場する料理コンテストで入賞した。高校生クイズでは決勝まで残り、海外留学や海外旅行も豊富だ。とんでもないスーパーアイドルなのだが、真の凄さは人間観察能力と卓越したコミュニケーション能力だ。欅坂４６のメンバーは皆仲が良いが、その中心メンバーは間違いなく長濱ねるで、欅坂４６とけやき坂４６の両グループの絆を深める役目も負っている。

③菅井友香（２１）

昨日の炎の体育会ＴＶを見たら一気に菅井友香が３番手に浮上しました。菅井友香は軽井沢に別荘がある真正お嬢様なのですが、馬術を１０年以上やっています。今回企画で、華原部長率いる体育会ＴＶ馬術部に入部して、７位に入賞しました。華原朋美は国体４位の実績がありましたが、今回優勝して国際大会に出場するようです。番組中でも何回も欅坂４６のＰＲをしてくれて、紅白歌合戦出場を待って放送してくれたのでしょう。

菅井友香は美人でスタイルがいいのは勿論だが、欅坂４６のイメージ向上に大きく貢献してくれている。菅井友香は秋元康からキャプテンのような役割を期待されており、ねると共に欅坂４６グループ３２人を纏めようとしている中心メンバーだ。今回も仲の良い土生瑞穂やダンスのまとめ役の齋藤冬優花と共に応援に参加していた。ねるは「息ぴったり！」や「がんばってー！」等の言葉が拾われており、きちんと爪痕を残せていた。

※菅井友香の練習風景を見たが、相当厳しい練習を何か月もやっていたのが分かりました。馬を乗りこなす事の難しさも分かったし、今後はこの番組を見ようと思っています。菅井友香は安全策で７位になったが、やはり表彰台を狙っていたようで、今後も挑戦したいようでした。朋ちゃんは「Ｙａｈｏｏ！ニュースにして下さい」とか、「人生もミスばかりで・・・」とか、「変な男に貢ぐのなら馬の方がいい」とか、流石にベテランの味を出していました。

④その他

欅坂４６には他にも才能溢れるメンバーが目白押しで、今泉佑唯と小林由依のゆいちゃんずは今すぐでもデビューできそうなフォークデュオだし、バレエ歴１０年以上の佐藤詩織や原田葵のダンスは美しい。映画に出演したり、ドラマの主役も務めた石森虹花の演技力にも注目だ。尾関梨香は書道特待生の腕前だし、齋藤冬優花や鈴本美愉のダンスは全アイドルの中でもトップレベルだろう。土生瑞穂や渡邉理佐はモデルの素材としての魅力もある。

守屋茜は全アイドルの代表が集まった短距離走で優勝するほどの身体能力と根性が武器だ。渡辺梨加は飛び切りの美人で、飛び切りのポンコツで、キャラとしては突出しているから今後が益々楽しみだ。米谷奈々未はインテリ２位の実力と肝の据わった大阪のおばちゃんのような度胸が生かせる番組に出演して欲しい。織田奈那は地元静岡のＰＲを続けて見事三ケ日みかんをスポンサーとして獲得した。けやき坂４６含めてまだまだ才能は出切っていない。

※欅坂４６はアイドルとアーティストの融合を目指しているのかと思っていましたが、メンバーの意識がどうなのかは分かりませんが、欅坂４６自体がブランド化しているのではないかと感じるようになりました。試行錯誤を繰り返してきた秋元康が辿り着きつつある女性アイドルグループの理想の姿が欅坂４６であり、これから続くけやき坂４６なのかもしれません。