9月17日の名言




人生は、できることに集中することであり、できないことを悔やむことではない。                    スティーブン・ホーキング









ここからは完全に妄想であり、フィクションです。







西暦1470年    アメリカ   ニューテキサス州





ある学校の昼休み。





「ホーキング先生!」






「おー!マイケル!!どうしたんだ!」





「ちょっと近くに寄ったもんで!」





「そうか!お前の頑張りは見てるよ!しかしお前たちの世代は特に頑張ってるな!」





「ベンジャミンのやつなんて今年のグラミー賞ノミネートされてますからね。でもそれもこれも全部先生のおかげですよ。先生がいなかったら今の僕達はないです。全員そう思ってますよ。」





「そんなことないよ。お前たちの頑張りだ。おっ授業が始まるみたいだ。じゃあな!頑張れよ。」





「はい。すみませんお時間ないところに。また!」





「おう!いつでもまた来い!」





向こうから女子生徒が来る。





「先生!授業始まるよ!早く早く!…ねえ、あの人月9にでてる俳優のマイケル・グレネイドじゃない?ねえ!!!あれ絶対そうだよ!」





「え!?え!?どれどれ!!ほんとだ!なんで!?なんでマイケルがここに!?ねえ!先生なんで!!」





「はいはいはい。お前たち!授業だ!行くぞ!!」





教室に入ると泣いている生徒が。





「ジェニー?どうした?」





「みんなが、みんながいじめるんだ。」






「ふう…そうか…ジェニーをいじめてるやつは誰だ?」






「……」






「誰だ。自分で言いなさい。」






「だってジェニーのやつ何もできないから!!勉強ができないし走るのは遅いし給食を食べるのも遅いんだ!」






「オードンか…なるほど。ジェニー。君がいつも見せてくれるノートを出してごらん。」





机の中からノートを出すジェニー。





「ここに書いてあるのはジェニーが自分で書いた『MANGA』」だ。とても素晴らしい作品だ。これより上手に書ける人がいるなら手を挙げてごらん。」





回し読みをしている生徒からすげー、おもしれー、上手、等声があがる。






「いないだろう。オードン。君はこれより上手に書けるかい?」





「……」





「無理だろう。いいかい?ジェニーは勉強もできないし走るのが遅いし給食を食べるのも遅いかもしれない。ただね。こんなに人を楽しませる素敵な特技があるんだ。どうだい?これを知ってジェニーに走るのが遅いからダメだなんて言えないだろう?」




ホーキングははみかみながらクラスを見渡した。





「先生はね、みんなに夢を見ているんだ。走るのが早いオードンがいつかかけっこで世界記録を作ることを、歌うのが好きなジェニファーがいつか世界一の歌手になることを、笑わせるのが上手なボブがいつか世界一のコメディアンになることを、ジェニーが世界中の人を喜ばせる漫画家になることを。」




みんなの顔を一人づつ見ていくホーキング。





「人生はね、長いようで短い!そんな人生を上手に過ごすためにいい言葉をあげよう!」





ホーキングはゴホンとわざとらしく咳込みこう言った。






「人生は、できることに集中することであり、できないことを悔やむことではない。」





きょろきょろと周りを見渡すホーキング。





「いいかい?この言葉を胸にいつも刻み込むんだ。そうすればきっといい人生になる。じゃあ授業始めるぞ!」





それからというものそのクラスからいじめは一切なくなりました。




その後、生徒の人生はどうなったかって?それはみなさんの御想像にお任せしましょう。





9月16日の名言





与えられたるものを受けよ。与えられたるものを活かせ。          エピクテトス











ここからは完全に妄想であり、フィクションです。







西暦658年     ギリシャ   アテネ




「ふー。次の会合は何時からだエピクテトス。」





「次は3時からゾーゼス先生とお食事。そのあと5時からモビアリク先生と、そして7時からタビオニ幹事長と会議です。」





「タビオニ幹事長と会食か…。」





「例の新規法案の根回しですかね。」





「まぁそうだろうな。何度言われても私の意見は変わらないのに。しかし、今日は予定が多いな。」




「そうですね。少しお断りになられた方がいいのでは?」





「いいかい。エピクテトス。せっかく先方が私に会いたいと言ってるんだ。それを断ることなんてできない。前から言ってるだろ。与えられたるものは受けよ、与えられたるものは活かせ、だ。」





「はい。すみません。」





その時、一本の電話が鳴る。





「はい。こちらゼウス事務所、秘書のエピクテトスです。」





「はい。はい。お世話になっております。はい。大丈夫です。はい。」





「誰からだ?」





「タビオニ幹事長です。」





「なんだって?」





「あー、あの、今日の、会合について最終確認です。」





「そうか。じゃあ行こうか。」





「はい…」




その時、ドンと鈍い音がしてゼウスは倒れこんだ。





「な、何で……」





そこには花瓶を持ったエピクテトスが。





「こうするしか…なかったんだ…」





3日後…





こちら国会議事堂前です!!ゼウス議員の突然の訃報から2日!

今からタビオニ幹事長から何か発表があるようです!!出てきました出てきました!!





「えー、こんにちは。まずはじめに、ゼウス議員の事に関してはお悔やみ申し上げます。私どもとしても偉大な人物を失った損失は大きく大変困惑しております。そしてこんな時期にこのような発表というのも非常識かもしれませんが党としては早急に次の後任というものと考えなくてはなりません。そこで党内で会議をした結果、長年ゼウス議員の秘書としてやってきたエピクテトス議員を後任として推薦することが決まりました。ではエピクテトス議員から挨拶をして頂きますどうぞ。」




拍手の中、エピクテトスがやってくる。




「ただいま紹介に預かりましたエピクテトスです。今回は、父のように、時には兄のように指導をしてくださり私の人生の恩師であったゼウス議員の突然の訃報。そして後任の指名に驚いておりますが故人の遺志を継いで、よりよい国にしていきたいと思います。」





「エピクテトス議員!今後のあなたの方針を一言で表すと?」





「そうですね。私の座右の銘が『与えられたるものを受けよ。与えられたるものを活かせ』でございます。ですので私にこのような機会を与えて頂いた国民の皆様に感謝して国民の皆様のお役に立てるような透明感のある政治家になりたいと思っております。」





その後、30分ほど質問に答え部屋にもどる。





「お疲れ様。」





「タビオニ幹事長。ありがとうございます。」






「与えられたるものを受けよ…か。なかなか皮肉の利いたいい言葉だったよ。」





「ありがとうございます。」





「ほんじゃあ、今度の新規法案の件、頼んだよ。次は与えられたるものを活かせ!だ。」





そういうと部屋を出るタビオニ。

その時電話が鳴る。





「はい。エピクテトスです。はい。はい。わかってます。はい。次はタビオニ幹事長ですねゾーゼス先生。」





9月15日の名言




幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく努力そのもののうちに快楽を見出すことである。                         ジイド










ここからは完全に妄想であり、フィクションです。







西暦1560年     アメリカ   オハイオ州の田舎町





私の名前はジイド。

小さな町工場で働くさえないサラリーマンだ。結婚はしていない。まぁこんな給料では家族なんか養えるわけもないんだけど。

小さい頃の夢はメジャーリーガーだった。ただ、私には何の才能もなかった。大きくなって私の夢はお金持ちになって今よりちょっとだけ大きな家に住むことに変わった。


しかし、現実はそんな些細な夢さえ見させてくれないような状況だ。

毎日同じ時間に会社に来て、何のものかわからない部品を作るという作業を365日こなすだけだ。


唯一夢への切符があるとすれば毎週買っている宝くじ「ロト8」くらいだ。

まぁ今で5等すら当たった事はないんだが。。




「おっちゃん。ロト8一枚。」






「おージイド!調子はどうだ?」





「見ての通り。いつもどおりだよ。なんもいいことなんてないさ。」





「人生そんな急に変わったりしないもんさ。まぁ変わらない事は幸せってことだよ。でも今日は5等くらい当たるように祈ってるやるぜ!」



そういうとくじを一枚渡す。



「ありがとおっちゃん!じゃあな。」





家に帰るジイド。

いつものように当選番号の発表をテレビの前で見守る。





「この瞬間がたまらないなー。」





ジイドは自分の番号をみながら発表を待った。

一つ、また一つと番号が発表され全ての番号が発表された時、ジイドはテレビの前で固まっていた。





「あ、あ、あ、あ、あ、あ、当たった。1等が、当たった。うそだろ。」





ジイドはまだ信じられずにいた。

するとテレビの前のキャスターが、



今日の1等はなんと100万ドルです!それでは幸運を掴んだテレビの前のあなたも掴めなかったあなたもよい週末を。シーユー!





そういうと画面が切り替わった。





「100万ドル。(現在の価値にすると100億円)ジーザス。アンビリバボー。」





ジイドの生活が変わるのにそう時間はかからなかった。

次の日から仕事はやめ、高級車を買いあさり、10万ドルの豪邸もキャッシュで買った。

きれいな女性が次から次へと言い寄ってきてはマンションやブランドバッグ等を買いまくった。

まさに世の春を謳歌していた。





しかしそんな生活も長くは続かなかった。





100万ドルのお金は見る見るうちになくなり、ついに1000ドルを切った。

そうすると今まで言い寄ってきていた女性や銀行マン等はみんないなくなり、固定資産税が払えなくなったジイドは結局10万ドルの豪邸も手放すことに。




一年後。




「おっちゃんロト8一枚。」





「おージイド!どうした前会った時よりさえない顔してるぞ!」





「見ての通りまた元通りだよ。」





「ははは!まぁいいじゃねえか!人生なんざそんなもんさ!山もあれば谷もある、結局幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく努力そのもののうちに快楽を見出すことってことだ。」




おっちゃんはジイドを指さしながら言った。





「幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく努力そのもののうちに快楽を見出すことである…」




ジイドはそういうと少し考え、




「おっちゃん。やっぱロトやめとくわ。」





「えっ?いいのか?」





「ああ。なんか急にあの何に使うかわからない部品が恋しくなってきた。俺もう一回あそこでやり直すよ。」




それを聞くとおっちゃんは少しはにかみながら、




「そうか、それはいいことだ。じゃあまたな!」




そう言ってジイドに手を振った。





それからジイドとおっちゃんが会う事はなかった。

でもおっちゃんには確信があった。おそらくジイドは幸せに暮らしているだろうと。